西武狭山線
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狭山線(さやません)は、埼玉県所沢市の西所沢駅から西武球場前駅間を結ぶ西武鉄道が運営する鉄道路線である。
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[編集] 路線データ
[編集] 歴史
狭山線は、現在の西武鉄道の前身である武蔵野鉄道によって1929年に開業したものである。戦時中に不要不急線として休止になったが、戦後(1951年)に復活した。1978年、終点付近にプロ野球球団西武ライオンズの本拠地西武ライオンズ球場(現在のインボイスSEIBUドーム)が開設されることとなり、そのアクセス路線として大改良が実施された。
- 1929年5月1日 武蔵野鉄道西所沢-村山公園間(4.8km)開業(直流1200V)
- 1944年2月28日 西所沢-村山間休止(注1)
- 1951年10月7日 西所沢-狭山湖間復活(狭山湖駅移設(-0.3km)。気動車で運転再開)(注2)
- 1952年3月21日 再電化(直流1500V)
- 1978年11月30日 狭山湖駅移設(-0.3km)
[編集] 運転
通常は、線内のみの折り返し運転であるが、インボイスSEIBUドームでのプロ野球等のイベント開催時には、短時間に集中する乗客の便を図るため、多数の臨時列車が池袋線・新宿線方面へ運転される。ほかにも、1998年以降東京地下鉄有楽町線からの新木場発・西武球場前行き(準急・西武球場前ゆきなどもある)が運転されるようになったが、この場合新木場始発の清瀬行きまたは所沢行きが西武球場前行きに変更される。もちろん、東京メトロからの乗り入れ車両である7000系や07系で運転されることもあり、車内自動放送などもしっかりと対応している。(東京メトロ線内での西武球場前行き駅構内放送も対応)
西武球場前駅は、臨時列車用の車両留置のため、狭山線3面6線に山口線1面2線を有する西武鉄道最大の規模を誇る。
2001年3月以降は廃止されたが、以前は、多数の臨時列車運転パターンを用意しておき、試合終了時刻(及び試合中止決定時刻)に合わせてパターンを指定して臨時列車を運転するというパターン輸送を行っていた。現在はあらかじめ野球開催時のみ運転の定期運転の列車をつくって、それで運転している。
[編集] 駅・種別
列車種別は、西武池袋線停車駅を参照。
この書体の駅には始発終着の列車が存在する(2006年3月18日現在)
- (注1) 村山公園駅は、村山貯水池際→村山→狭山湖→西武球場前と改称している。(詳細は西武球場前駅参照のこと)
- (注2) 開業時に西所沢-村山公園間にあった上山口駅、下山口駅は復活しなかったが、1976年6月、下山口駅が復活した。上山口駅は1954年10月、休止のまま廃止となっている。