融合 (ドラゴンボール)
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日本の漫画およびアニメ作品「ドラゴンボール」において、融合(ゆうごう)とは、2人の人間が結合し、1人の人間となる現象を指す。融合は、フュージョンや、肉体とエネルギーとを同化をさせる融合(ナメック星人融合など)、ポタラなど、さまざまな方法により実現される。
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[編集] 融合の形態
[編集] フュージョン
元々はメタモル星人の技である
フュージョンは、2つの個体が同じタイミングで、ダンスにも似た特定のポーズを連続して取ることにより達成される融合。融合する2つの個体はほとんど等しい大きさである必要があり、フュージョンをする時点において融合する2つの個体のパワー・レベルは等しくなければならない。もしフュージョンを行っている際に間違いが発生した場合、正常な融合は達成されない。この融合によって生成される新しい肉体は、融合する2つの個体の双方に共通する特徴を備えている。しかしながらこの融合には制限があり、大きなエネルギーを使用できる代わりに、融合状態を30分以上持続できない(エネルギー消費の激しい状態を併用すると、さらに融合時間が減少する)。ちなみに合体後の二人の声が二重になるというアイデアは鳥山明その人によるものである。
漫画「ドラゴンボール」において、ベジータは悟空とのフュージョンを「ポーズがみっともない」という理由で拒否した。のちに劇場用アニメ『ドラゴンボールZ 復活のフュージョン!!悟空とベジータ』やTVアニメ『ドラゴンボールGT』では強敵に対抗するためにフュージョンを果たしている。
[編集] ポタラ
ポタラとは融合を誘発する1対の耳飾りであり、フュージョンと類似した特性を持っている。ただしポタラにより生成される融合状態は永久に持続し、一般に融合以前の状態への分離は不可能であるが、効果はフュージョン以上。ポタラによる融合は、融合しようとする2つの個体はそれぞれ耳飾りの一方を相手とは異なる側の耳に装着することにより達成される。この融合によって生成される新しい肉体は、融合する2つの個体の双方に共通する特徴を備えている。ポタラの1つの特徴として、フュージョンのように、融合する2つの個体のパワー・身長等が等しい必要はない。ポタラは界王神の所有物であり、以下の人物が使用した。
- 15代前の東の界王神(若年) + 魔法使いのクソババア → 老界王神
- 界王神 + キビト → キビト神
- ベジータ + 孫悟空(カカロット) → ベジット
この他にも悟空のイメージ内でサタンと合体した時の姿ゴタンと呼ばれるキャラが登場した。アニメ版ではデンデと合体したイメージも登場。
ポタラが登場した理由は作者曰く「悟空とベジータの合体を劇場版でやってしまったから、界王神のイヤリングを何かに使えないだろうかな」と言う理由とされている。
[編集] ナメック星人同士の融合
ナメック星人が行う融合は、肉体とエネルギーとを同化させることによって2つの個体が結合する融合である。一般に、融合する2つの個体のうちより強い個体ないしはより健康な個体が優位であり、融合後は優位な側の個体が支配する。ただし優位でない側の記憶や力も融合後の個体に継承される。この融合は永久に持続する。 また、ドラゴンボールGTでは、これに近い融合パターンとして、もともと、魂の同じ存在であるブウとウーブの融合がある。
- ピッコロ + ネイル → ピッコロ
- ピッコロ + 神様 → ピッコロ(神コロさま)
[編集] 吸収
吸収は、融合とはやや異なり、他の個体を取り込む現象である。吸収はセルおよび魔人ブウの能力である。セルは吸収を行う際に、先端の鋭い針状の尻尾を使用して他者の生体エキスを吸い取ることで力を増すほか、尻尾を筒状に変化させて人造人間たちを飲み込むことで新たな形態へと進化し大きくパワーアップする。ブウは吸収を行う際に、自分自身の肉を使用する。