藤原師通

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藤原師通（ふじわらのもろみち　康平5年（1062年） - 康和元年6月28日（1099年 7月18日））は院政期の公卿で藤氏長者。内大臣、関白。通称後二条殿、二条関白。父は藤原師実。母は村上源氏・源師房の娘。学問をよくし、堀河天皇を補佐し、白河法皇の院政に対抗したが38歳の若さで急死してしまう。死後、嫡男忠実と師通の異母弟藤原（花山院）家忠が摂関家の後継を巡って争い、他家もこれに干渉したために、数年間関白空位時代が続く事になり、結果的には白河法皇の権力強化に繋がった。日記に『後二条師通記』がある。

[編集] 官歴

※日付＝旧暦

1072年（延久4）1月25日、元服し、従五位上に叙位。　　4月26日、侍従に任官。　　6月22日、右近衛権少将に転任。　　7月24日、右近衛権中将に転任。
1073年（延久5）1月5日、正五位下に昇叙し、右近衛権中将如元。　　1月30日、従四位下に昇叙し、右近衛権中将如元。
1074年（延久6）1月28日、従四位上に昇叙し、右近衛中将如元。　6月25日、正四位下に昇叙し、右近衛中将如元。　　11月16日、近江介を兼任。
1075年（承保2）1月29日、従三位に昇叙し、右近衛中将如元。
1076年（承保3）10月24日、正三位に昇叙し、右近衛中将如元。
1077年（延久4）3月27日、参議に補任し、右近衛中将を止む。　　4月9日、左近衛大将を兼任（参議で近衛大将を兼任する例）。　　改元して承暦元年12月13日、権中納言に転任し、左近衛大将如元。
1079年（承暦3）10月25日、従二位に昇叙し、権中納言・左近衛大将如元。　　11月25日、中宮（白河天皇中宮、藤原師実の娘、藤原賢子）大夫を兼任。
1080年（承暦4）1月28日、正二位に昇叙し、左近衛大将・中宮大夫如元。　　8月14日、権大納言に転任し、左近衛大将・中宮大夫如元。
1083年（永保3）1月26日、内大臣に転任。　　1月27日、左近衛大将如元。
1092年（寛治6）12月、左近衛大将を辞任。
1094年（寛治8）3月9日、関白宣下。内大臣如元。　　3月11日、藤原氏長者宣下。座列、従一位行左大臣源俊房の次列。一座宣下無し。
1096年（嘉保3）1月5日、従一位に昇叙。　1月、一座宣下。
1099年（承徳3）6月28日、薨去。享年38