花形敬
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花形 敬（はながた けい、1930年 - 1963年9月27日）は、日本のヤクザ、安藤組大幹部。組長・安藤昇にもっとも可愛がられた。前科だけでも7犯、22回も逮捕歴がある。安藤による評価が高く、また花形をモデルとした人物が小説、映画、漫画に数多く登場するため、それらの影響で伝説的な存在となっているが、実像は不明である。喧嘩の強さに関しては、須崎清、森田雅、石井福造ら元大幹部の証言によって確実であるといえるが、安藤の兄弟分加納貢によれば、喧嘩は確かに強いが、それほどの人物ではなく、軍隊でいえば軍曹クラスが精々であるという。また安部譲二は人物、喧嘩の強さとも評価していない。従って人によって評価が分かれる人物であるといえる。
千歳中学を自主退学後、移籍先の国士舘において後の住吉会住吉一家石井会会長・石井福造と番長争いを演じた。この時は国士舘大学の柴田不動丸の仲裁で石井は花形に番長を譲り、花形は石井を年長としてたてることで決着するが、ほどなく国士舘を退学処分された。その後明治大学予科に進学しラグビー部に所属したが、同部の故・北島忠治監督によると「記憶にない」という。 昭和25年、石井福造の仲介で安藤の舎弟となる。
安藤が服役中の1963年（昭和38年）に、暴力団・東声会との抗争で殺された。 その生涯は、本田靖春著「疵」に詳しく描かれているが、この作品はあくまでもノンフィクション風の小説とみた方がよい。
彼の喧嘩は「素手喧嘩（ステゴロ）」と呼ばれ、喧嘩に武器は一切持たない主義であったいう伝説があるが、実際には拳銃を発砲したり、ナイフ をちらつかせたりしたこともあることは、森田雅の「修羅場の人間学」「闘いて候う」に詳しい。 白のスーツがトレードマーク。
力道山が渋谷に出店されたキャバレー純情の用心棒を気取り、同店が安藤組への挨拶を欠いたため、花形が店に押し掛け、丁度店内にいた力道山を一喝し、力道山は引いたという話が流布されている。しかし、実際に店内で力道山と対峙し一喝したのは安藤組大幹部の大塚稔である。また、店外に出た力道山を圧倒し退散させたのは同じく大幹部の森田雅である。花形はこの段階では直接力道山とは関っておらず、安藤昇の記憶違いと思われる。
その型破りな人生は過去に何度か映画化されており、菅原文太が花形を演じた「安藤組外伝/人斬り舎弟」や陣内孝則主演の「疵」や、映画「修羅場の人間学」では山下真司がある。余談だが「修羅場の人間学」では、伝説の喧嘩師森田雅役は布施博が演じている。
尚花形敬のお墓は、東京都世田谷区豪徳寺にある。
花形家一族の血筋は良く、さかのぼれば武田24将の一人にさかのぼるという。
花形敬の関連書籍は、
「実録 安藤組外伝 修羅場の人間学」森田雅著
「修羅場の人間学 安藤組・別働隊長の喧嘩人生」森田雅著
「闘いて候う」森田雅著
「疵 花形敬とその時代 」単行本本田靖春著
「疵 花形敬とその時代」文庫本本田靖春著
「一徹ヤクザ伝・高橋岩太郎」山平重樹著
「血風賽の目侠伝 落合一家総長高橋岩太郎一代記」山平重樹著
「実録・安藤組(ブヤ)」コミック全八巻神田たけ志著 安藤 昇著
「餓狼の系譜」コミック全八巻安藤昇著
「餓狼一代」コミック全四巻仲城健著 安藤 昇著
「修羅の男たち 実録・人斬り五郎異聞 4 渋谷編」コミック全四巻一の瀬正著 藤田五郎著
「実録 疵－ヤクザ伝 安藤組 花形敬 伝説のケンカ師編」バンブーコミックス安藤 昇著 影丸穣也著
「実録 一徹ヤクザ伝 高橋岩太郎 懲役仁義編」バンブーコミックス山平重樹著
尚、花形敬をモデルした漫画で花山薫の「バキ外伝疵面-スカーフェイス」コミック 【現在三巻まで発売中】板垣恵介著
さらに、月刊チャンピオンRED 4月号別冊付録 連載開始記念特別編集ものが出ている。
「花山薫 激戦譜 巨拳の伝説」板垣恵介著
漫画「グラップラー刃牙」の花山 薫【五代目藤木組内 二代目花山組々長】や「軍鶏」の早乙女 薫のモデルでもある。
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