自由民主党副総裁
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自由民主党副総裁(じゆうみんしゅとうふくそうさい)は、自由民主党の役職の一つ。
[編集] 概説
党総裁の次席に位置付けられる役職。副総裁の設置は任意であり、空席であることも多い。党則においては緊急時の総裁代行を除くと、総裁を「補佐する」ことと役員会と選挙対策本部への出席のみが副総裁の権限として規定されており、平常時においては明文上の具体的職掌を持たない。さらに幹事長が選挙対策、国会運営、党務全般を掌握していることから、その職務範囲は不透明である。しかし歴代の副総裁にはいずれも党の重鎮が就任し、党運営について少なからぬ影響力を発揮している。
初期の頃は副総裁の人選は党内調整のために党内の中間派閥の領袖が選出されていたが、大平総裁以降の副総裁の人選は総裁選の当落を左右する為に最大派閥(田中派→竹下派→小渕派)から選出される様になった。総裁選で再選した小泉総裁の下で副総裁になった山崎拓の場合は、愛人スキャンダルなどの不祥事で「山崎幹事長では総選挙に勝てない」との理由から、いわば祭り上げの形で昇格となった。
[編集] 歴代の自由民主党副総裁
自由民主党副総裁 | ||
大野伴睦 | 1957年-1959年 | 大野派 |
大野伴睦 | 1961年-1964年 | 大野派 |
川島正次郎 | 1964年-1966年 | 川島派 |
川島正次郎 | 1967年-1970年 | 川島派 |
椎名悦三郎 | 1972年-1976年 | 椎名派 |
船田中 | 1977年-1978年 | 船田派 |
西村英一 | 1979年-1980年 | 田中派 |
二階堂進 | 1984年-1986年 | 田中派 |
金丸信 | 1992年 | 竹下派 |
小渕恵三 | 1994年-1995年 | 旧小渕派 |
山崎拓 | 2003年 | 山崎派 |