絵文字
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絵文字(えもじ)とは語(音形)ではなく、ものや事柄を、絵を用いて象徴的に示唆したもので、象形文字の前段階と考えられている。マヤなどに伝わる文字は絵文字とされる。また、コンピュータで入力される文字や記号を使用して作る絵、或はアイコンのことを絵文字ということもあり、これは、文章のなかで、感情を強調するときなどに補助的に使用される。
ここでは、主に携帯電話・PHSのインターネット接続サービス(iモード、EZweb、Yahoo!ケータイ、H"・AIR-EDGE PHONE等)で使われる、1文字のコード(2バイト)で表される絵文字について説明する。
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[編集] 携帯電話の絵文字
携帯電話・PHSのメールやウェブページにおいて、1文字で表現を代用することができる絵文字が使われることがある。これは、携帯電話等の端末において文字の一部を1文字で表現する絵(例えば自動車や電車などのアイコン、フォント)に割当て、表示できるようにしたもので、携帯電話等の事業者により仕様が異なる機種依存文字であるため、基本的に同じ事業者間の端末でしかやりとりはできない(各社の絵文字に変換するメールゲートウェイやプロクシサーバも一部にある。また、NTTドコモ以外の端末でもiモードの絵文字には対応している物もある)。また端末の機種により絵の細かなデザインが異なったり、使用できる絵文字の範囲が違う場合もある(絵文字対応バージョン)。
基本的に絵文字は機種依存文字であるため、ISO-2022-JPに準拠するべきとされている日本語のメールを他のネットワークに送出するべきではない。iモードの端末から絵文字をメールで送信しようとすると、メールサーバで「〓」に変換されて文字化けする。ただ、受信は素通りとなるため、他社端末で絵文字をそのまま送出する端末・サーバからの絵文字メールの受信は可能になる。また、ウェブに関してはこう言った制限はないため、ページ側と端末側の両方が対応していれば表示できる。 通常、絵文字の組み込まれたメールやウェブページは、一般のパソコンでは見ることはできない。しかし、各事業者の絵文字に対応したフォントをパソコンにインストールして表示させることはできる。このフォントは、各事業者公式の物として、また非公式のフリーウェアとしても、配付されている。
[編集] 他社宛て絵文字変換機能
他社宛て絵文字変換機能とは、機種依存文字である絵文字を他社の似かよった絵文字や相応するものがない場合顔文字や一般の文字列に、それでも適切なものがない場合「〓」にメールサーバーで変換して受信者側に送信できる機能である。他社絵文字変換機能には送信側のキャリア(携帯電話会社)側のサーバーで自動変換する方式と、キャリア等とは関係ないサーバーにアクセスさせて変換されたものを受信者側に送信する方式がある。なお受信者側のサーバーで変換することはできない。
2005年11月1日にVodafone 3G(現SoftBank 3G)で他社携帯電話宛の絵文字を含むメールの絵文字部分の自動変換機能を開始した。このサービスの特徴は特別な操作を必要とせず、絵文字を含まないメールと全く同じ送信操作で他社に絵文字を含むメールを送信できることである。(従来はメールアドレスの末尾部分を書き換えるなどの操作が必要であった)他社も追随し、2006年7月12日にドコモが、同年9月5日にauがサービスを開始したのを最後に、全てのキャリア間で絵文字の送受信が出来るようになった。(ただし、Vodafone 2Gでは他社への絵文字送信は不可能である。)
キャリア | サービスの開始 | 対象 |
---|---|---|
ソフトバンク | 2005年11月1日 | MMS(SoftBank 3G) |
NTTドコモ | 2006年7月12日 | iモードメール |
au(KDDI) | 2006年9月5日 | Eメール |
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