粘土
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粘土(ねんど)とは、非常に細かい粒子でできた堆積物のこと。土質力学の統一分類法においては粒径(粒の大きさ)が5μm以下の土とされる。これより大きいものはシルトとよぶ。
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[編集] 性質
含有する鉱物の種類や粒径分布によって大きく異なるが、一般的に非常に透水性が低い。この透水性の低さにより、地盤の圧密沈下が非常に緩やかに進み、構造物は建設から数年経た頃に不等沈下などの問題を生じる場合がある。
[編集] 利用
水を含んでいるときは柔らかく、熱したり焼いたりすると堅くなり戻らない性質があるので陶器や磁器・煉瓦などに使われる。また、メソポタミア文明では文字の媒体として粘土板が使われた。
[編集] 粘土遊び
油粘土・紙粘土はその立体造形の容易さから、幼児の玩具又は教材としてよく使われる。