竹下潤

竹下潤（たけしたじゅん、1969年 7月12日 - ）は、静岡県静岡市出身の元プロ野球選手（投手）。西武ライオンズに所属した。左投げ左打ち。184cm80kg。血液型はA型。

[編集] 来歴・人物

静岡市立商業高等学校・駒澤大学を経て、1991年のドラフト1位で西武に入団。駒大時代は同じ年に福岡ダイエーホークスに入団した若田部健一の控えだったので実力は未知数だったが、左腕不足（特に工藤公康がダイエーに移籍してから顕著になった）のチーム事情から先発ローテーション入りを期待される。

2軍では好投を見せ、1993年 9月14日のヤクルトスワローズ戦ではノーヒットノーランも記録したが、制球の悪さが災いして1軍では結果を残せず、ローテーション定着には至らなかった。しかし、1997年以降は中継ぎとしてまずまずの投球を見せ、極端な右偏重だったこの時期の西武投手陣では貴重であった。

2000年以降は不整脈に悩まされたこともあって登板機会が激減し、2003年に引退。2006年からは岩手県にある広域複合企業チーム・フェズント岩手に、コーチ兼投手として在籍している。

竹下は1994年 4月26日、イースタン・リーグのヤクルト戦ではノーヒットワンランを記録しているが（失点は失策で許した走者をスクイズで生還させたもの）、この試合ではヤクルトの山部太がノーヒットノーランを達成しており、「両チーム無安打」の試合になった。両チーム無安打試合は2006年現在、日本のプロ野球では1軍・2軍を通してこの試合のみである。