立川飛行機

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立川飛行機（たちかわひこうき）は日本の航空機メーカーである。

[編集] 沿革

1924年（大正14）11月、石川島造船所が中心となって出資設立された石川島飛行機製作所が前身。初等練習機「赤とんぼ」などを生産していたが、1936年に大日本帝国陸軍の意向で立川飛行機と改称した。

1940年（昭和15）：ロッキード 14L輸送機をライセンス生産し、技術を習得した。朝日新聞社の東京～ニューヨーク間無着陸親善飛行のために、長距離試験機A-26（キ-77）の開発を行った。A-26は昭和17年に完成している。
1949年（昭和24）：立川製造所が連合軍に接収を受ける。第二会社(現・新立川航空機株式会社)を設立
1955年（昭和30）：商号を立飛企業株式会社に変更
1976年（昭和51）：立川製造所が米軍から返還。以後、不動産賃貸が主力となる。

1952年（昭和27）の航空一部再開によって航空機製造を再開しようと、新立川はR-52練習機、R-53練習機を製作したが、いずれも時代遅れの技術であり量産には至らなかった。さらに、フランスから設計者を招いてR-MH-310練習機を製作したが、操縦が非常に難しい機体であり、やはり量産には至らなかった。

活況当時は地元民に「たっぴ」と呼ばれ、今も当時から住んでいる人からはこう呼ばれている。

現在の立飛企業は不動産賃貸業の会社である。子会社の新立川航空機株式会社も不動産賃貸が主力であるが、暖房機、食器洗浄機、航空機部品などの製造、販売も行っている。

第二次世界大戦後、連合軍による工場接収によって事実上失業した外山保試作工場長やキ-74の田中次郎技師を中心とする元従業員役200名が設立した会社がプリンス自動車の前身となった「東京電気自動車」（→たま電気自動車→たま自動車）である。

また、キ-94の長谷川龍雄技師はトヨタ自動車工業に入社し、クラウン・コロナ・パブリカ・カローラなど日本を代表する自動車の開発に大きな貢献をした。