種村有菜
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種村 有菜(たねむら ありな、1978年3月12日 - )は、日本の漫画家。本名も同名。愛知県一宮市出身。愛知県立一宮商業高等学校卒。血液型はA型。代表作に『神風怪盗ジャンヌ』『満月をさがして』など。
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[編集] 概要
「りぼんオリジナル」(集英社)1996年6月号掲載の『2番目の恋のかたち』でデビュー。
小森まなみのラジオDJのファンとしても有名で、小森やmyco、桑島法子のラジオ番組に時々ゲストで出演することも。
オーソドックスとも言える手法を駆使した末に仕上がった華やかな絵柄が最大の特徴。描写能力もだが特にスクリーントーンの技術は他者から逸脱したものを持っており、月刊以上に余裕がない週刊雑誌の漫画家には習得するのが難しい繊細な技能を持っている。トーンの貼り方の几帳面さ(黒髪に設定されたキャラクターにも合えて黒のトーンを貼るなど)からそれがみてとれるが、ベタよりもスクリーントーン重視の画風、基本的な画法を徹底的に追求した末に出来上がった線画のため、ゴテゴテし過ぎており見辛いという意見もある。また、頭身の違和感なども問題にあがるが、よく見ないとわからない程度には収められている。
主要キャラの死や裏切り、両親の不在を多用して涙を誘う作風が彼女の持ち味である。また、雑誌のアンケートやネット上の投票などで彼女の作品を支持するファンも存在する。その熱烈さゆえにファンを批判的な読者が指して信者と称されることも多い。反対に彼女を熱烈に否定する読者も多く、そのような読者を一般にアンチと呼ぶが、彼女のアンチは通常のアンチ読者とは一線を画する点が多いために(作品よりも作者本人に批判が集中する、既成事実だけでなく事実無根な噂を何度も使いまわすなど)、アン種という呼び名がついており、それ以外の良識あるアンチ読者とは差別されている。特に2ちゃんねらーが多く、初期はよく2ちゃんねるに潜伏していた。
その一方で、独特の言動や、「りぼん」読者の年齢層にとっては難解ともされるテーマを扱う作風などを受け入れられず、批判する側に回る読者も少なくない。
りぼんっ子を自負する彼女は、初期(ジャンヌまで)の頃は少女ファン向けに夢を与える為に気負って可愛いキャラを作っており、かなり強気な(有名な『影響は受けない』発言もその時期、後にその発言については否定している)発言を行っていた。結果として読者の反感を買うなど様々な紆余曲折を経て、現在では読者の心を面白くする存在でありたいと語り、似顔絵も可愛い絵から『嫌な視線を放つ』物へ変わった。
アシスタント(聖☆アシスタンツ)のサークルの同人誌に原稿を提供している。これは「りぼん」の漫画家では珍しいことである。
初期の活動では同人誌よりも封筒などのカットの参加が多かったらしい、その後多忙になった為か、96年頃から原稿執筆などの同人活動は休止していたようだ(もっともサークルの応援などは行っていた様である)。その後2003年頃に再開し、その頃までは“えるせりあ”等の別名を用いてゲスト参加するのみだったが、2004年1月の実録本(アシスタント等との日常を、主にギャグ漫画として描いたもの)以降は“種村有菜”の名義で、ゲストのみではなく合同誌や個人誌も発行している。りぼんとの専属契約が切れたものと推察される(※公式発表ではない)。
アシスタントの要望で非公式にBL同人誌原稿の執筆提供しているともいわれる(後述、ただ種村本人は連載作品やコメントなどからみてBLよりもGL好きの傾向の強さが窺える)。たまにアシスタントによって描かれた同人誌にも種村の様子を描いた『実録4コマ漫画』が掲載されている事がある。
『神風怪盗ジャンヌ』がアニメ化され、日下部まろん役の桑島法子とは同番組が縁でしばし交流もあった。一方、『満月をさがして』の神山満月役のmyco・タクト役の斎藤恭央(現、桜塚やっくん)とは現在も交流があり、種村自身のブログにも度々登場する。
[編集] 読者間の疑念
前記の理由から彼女の作品は何かと問題視されることが多い。以下にその主な例を上げる。
[編集] 代表的な例
- 初期の頃に「影響はうけない」と強気にコメントした事により、逆に他作品の影響があるのではと疑われる一因になっている(後年「絶対に影響を受けない訳ではない」と、この発言は否定している)。
- 主に『神風怪盗ジャンヌ』『満月をさがして』『紳士同盟†』の3作品について、作中の不倫・自殺・性行為などの描写が、女子小学生を主な読者層とする「りぼん」に掲載するのにふさわしくないのでは、と言われている。
- 『紳士同盟†』に同性愛者のキャラクターを出したことで、本人も腐女子(ボーイズラブが好き)なのではと疑問視する読者もいる。この疑惑はそれ以前の作品『時空異邦人KYOKO』などでも囁かれていたが、本人はコミック内のコメント欄で「友人に頼まれて書いたことはあるが、やおいにはまったく興味はない」と発言している。しかし、以前に『機動戦士ガンダムSEED』の18禁BL同人誌(「種村有菜の最初で最後のBL本」とされ、ファンの間ではプレミア物として高値で売買されている)を「ちろる」名義で出したことがある。
- 上に関連して、『紳士同盟†』の作中にて「ボーイズラブ」「腐女子」などの単語を出したことがあり、一部の読者から非難を受けた。
- 上に関連して、『紳士同盟†』コミックス内で潮と灰音の関係について、実体験したことでないと書けない事だと発言している。
[編集] 作品リスト
- 紳士同盟†(りぼん2004年9月号より連載中)
- 満月をさがして
- 吟遊名華
- 時空異邦人KYOKO
- 神風怪盗ジャンヌ
- イ・オ・ン(種村有菜初の単行本)
- この恋はNONフィクション
- かんしゃく玉のゆううつ(同名の短編集は、種村有菜の第二のコミックスで、デビュー作品などを収録している。 )
- 雨の午後はロマンスのヒロイン
- 2番目の恋のかたち(デビュー作)
イラスト集
- 満月をさがしてイラスト集 種村有菜COLLECTION
- 神風怪盗ジャンヌ―種村有菜イラスト集
[編集] アシスタント
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
- 有菜日記 作者本人によるブログ。
- りぼんわくわくステーション
- Dreamer's House 種村有菜関連の批評サイト。
カテゴリ: 中立的観点に議論ある項目 | 漫画家 | 1978年生 | 愛知県出身の人物