祟り
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祟り(たたり)とは、神や仏、人の霊魂が人間に災いを与えること、また、その災いを与えるときに働く超越的な力のことである。
祟りは、元々は人間が神の意に反したとき、罪を犯したとき、祭祀を怠ったときなどに神が人に及ぼすと考えられたものである。何か災厄が起きたときに、卜占や託宣などによってどの神がどのような理由で祟ったのかを占ってはじめて人々に認識され、過失を償いその神を祀ることで祟りが鎮められると考えられた。神仏習合の後は、本来は人を救済するものであるはずの仏も、神と同様に祟りをもたらすと考えられるようになった。これも、仏を祀ることで祟りが鎮められると考えられた。
後に御霊信仰の成立により人の死霊や生霊も祟りを及ぼすとされるようになった。人の霊による祟りは、その人の恨みの感情によるもの、すなわち怨霊であり、ただ祀っただけでは鎮められないと考えられた。
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