神戸市風見鶏の館
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神戸市風見鶏の館は、兵庫県神戸市の北野町山本通にある異人館を代表するレンガ張り木造2階建て西洋建築物。その重厚なレンガ造りの外観と、尖塔の風見鶏を特徴とする。その風見鶏により風見鶏の館と呼ばれ、また元の所有者名より旧トーマス邸、旧トーマス住宅とも呼ばれる。
1909年にドイツ人の貿易商ゴットフリート・トーマスの個人住宅として、ドイツ人建築家ゲオルグ・デ・ラランデが設計した。1977年10月から始まったNHK連続テレビ小説「風見鶏」で全国的に知名度が上がり、北野町山本通周辺にある異人館群を含めた文化財としての価値に対し注目が集まるに至って、シンボル的存在であるこの建物の再評価が行われる。1978年1月に国の重要文化財(「旧トーマス住宅」:住居建築として)に指定され、同年、神戸中華同文学校学生寮となっていた旧トーマス邸を神戸市が文化事業の一環として「神戸市風見鶏の館等条例」を制定し、買い上げたのち整備して室内などの公開を行うようになった。当時を再現した室内には洋風家具やトーマス家の写真や西洋アンティークの人形などが展示されている。管理運営は市から委託を受けた法人又は団体が行う。
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[編集] 建築概要
- 竣工― 1909年(明治42)
- 設計― デ・ラランテ
- 構造― 木造2階建、地階、屋根裏部屋、外壁れんが張、半地階塔屋付、寄棟造、スレート葺
- 延床面積― 891.03m²
- 敷地面積― 607.30m²
- 所在地― 兵庫県神戸市中央区北野町3-13-3
- 備考― 国指定重要文化財、北野町山本通の伝統的建造物―14
[編集] 風見鶏
神戸市風見鶏の館はポートタワーや神戸海洋博物館、南京町などに並んで神戸を象徴する代表的な歴史的建造物である。特に風見鶏の館の尖塔の風見鶏は、観光ガイドブックやパンフレットなどのトップにあしらわれることも少なくなく、公的なデザインにも多く取り入れられている。
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