無防備マンが行く!
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
まんが『無防備マン』が行く!(- むぼうびまんがいく)は、無防備都市宣言を論拠とした無防備都市運動をすすめる団体、無防備地域宣言運動全国ネットワークが運営する無防備地域宣言運動ブログで連載している、インターネット上で閲覧可能な漫画。作者は同団体の運動家である漫画家の秋元裕美子。2006年11月に同時代社より単行本が発売された。
平日はサラリーマンという兼業ヒーロー、無防備マン「無防備万作」と平和主義を勉強する中学生「タロウ」の二人をメインの登場人物とし、無防備都市宣言、平和主義について描かれている。
[編集] 登場人物
- 無防備マン
- 本名、無防備万作。普段はサラリーマンという、白髪の中年ヒーロー。地球のどこかで戦争が起こると、無防備マンに変身して平和活動を行う。
- 中学生のタロウに無防備都市について教育する。無防備都市宣言を教えるために、タロウを沖縄へ連れて行く。
- 非武装タロウ
- ごくごく当たり前の中学生。無防備マンと出会うことで、平和活動について目覚め、後には街頭で署名活動までを行うこととなる。署名に非協力的な青年を怒鳴りつけ、殴打されたりもする。
- 上里さん
- 沖縄で学校の先生を営む。幼児期に沖縄戦を体験し、その悲惨さを強く心に刻んでいる。一方、日本兵に個人的に優しくされたことも話したりもする。軍隊、軍備、在日米軍などに異様に見えるまでの反対意見を持つ。
- 喜屋武兄弟
- 兄が、喜屋武 亀男(キャン カメオ)、弟が喜屋武 鶴男(キャン ツルオ)。戦時中は前島に住んでおり、守備隊と分校先生とのやりとりを目撃する。
- 分校先生
- 国民学校の先生で、同時に前島の代表をつとめていた。中国の上海事変に従軍した、元軍人。その経験から、「軍事的価値が乏しく、軍備・軍隊のない場所に兵を置くことは、かえって敵の攻撃を招く」として、現地指揮官の陸軍大尉に駐留を思いとどまるように進言し、それが受け入れられる。
[編集] 刊行物
- 無防備マンが行く! (あきもとゆみこ著 ISBN 4-88683-588-0)