署名
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署名(しょめい)とは、行為者がある行為(例えばクレジットカードの利用時)をする際に自己の氏名を自署することである。
[編集] 印章との関係
署名(サイン)と印章とは、ともに自己同一性を証明するものとして洋の東西を問わず古来広く使用されてきた。花押も署名の一種と理解される。
日本においては、律令制度の確立以降は印章が重視されていたが、次第に簡便な署名が通用するようになり、中世以降は花押全盛となる。もっとも、戦国時代から印章の使用も再度広まり始め朱印状などが発行されるようになる。江戸時代になると、印章の使用も広がる。明治時代以降は印章が非常に重視されるようになる。もっとも、閣議署名は今なお花押が使用されている。また刑法において、印章の偽造等は犯罪とされている。
西洋においても、印章と署名との盛衰がある。また、他人が偽造出来ないよう、特別な書き方が為される(署名を考案し、且つ全く同一の筆跡に出来る様指導してくれる業者が存在する)。
[編集] 法律上の署名行為
通例、意思表示があったことを示すものとされる。
日本法上、本来「署名」とは自署(手書きの記名、いわゆるサイン)を指すが、自署に代えて記名捺印が求められることが多い。商法32条は、商法上の署名は記名捺印で代えることができることを規定している。記名捺印とは、氏名・名称を記し(手書きに限らず印刷等で構わない)、併せて印鑑を押捺することをいう。
日本法上の手形の券面上の署名についての解釈論については、手形理論、手形行為等の項目を参照。
[編集] 関連項目
- 意思 - 意思表示
- 商法中署名スヘキ場合ニ関スル法律
- 電子署名 - 電子署名法