沼野充義
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沼野充義(ぬまの みつよし, 1954年-)は、東京大学大学院人文社会系研究科スラブ語スラブ文学講座教授。専門は、ロシア、ポーランド文学。
東京都生まれ。東京教育大附属駒場高校から東京大学に進み、教養学部教養学科ロシア分科卒業、大学院ロシア文学専攻、ハーヴァード大学大学院修了。東大教養学部専任講師を経て 文学部(人文社会系研究科)助教授、教授。妻の沼野恭子もロシア文学研究者。 2002年に『徹夜の塊』でサントリー学芸賞、2004年に『ユートピア文学論』で読売文学賞をそれぞれ受賞。
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[編集] 著書
[編集] 単著
- 『永遠の一駅手前――現代ロシア文学案内』(作品社, 1989年)
- 『夢に見られて――ロシア・ポーランドの幻想文学』(作品社, 1990年)
- 『スラヴの真空』(自由国民社, 1993年)
- 『モスクワ-ペテルブルグ縦横記』(岩波書店, 1995年)
- 『屋根の上のバイリンガル』(白水社, 1996年)
- 『W文学の世紀へ――境界を越える日本語文学』(五柳書院, 2001年)
- 『徹夜の塊――亡命文学論』(作品社, 2002年)
- 『ユートピア文学論――徹夜の塊』(作品社, 2003年)
[編集] 共著
- (青山南・江中直紀・富士川義之・樋口大介)『世界の文学のいま](福武書店, 1991年)
- (沼野恭子)『世界の食文化〈19〉ロシア』(農山漁村文化協会, 2006年)
[編集] 編著
- 『ロシア怪談集』(河出書房新社[河出文庫], 1990年)
- 『東欧怪談集](河出書房新社[河出文庫], 1995年)
- 『中欧――ポーランド・チェコ・スロヴァキア・ハンガリー』(新潮社, 1996年)
- 『ユートピアへの手紙――世界文学からの20の声』(河出書房新社, 1997年)
- 『イリヤ・カバコフの芸術』(五柳書院, 1999年)
[編集] 共編著
[編集] 訳書
- B・オクジャワ『シーポフの冒険――あるいは今は昔のボードビル』(群像社, 1989年)
- スタニスワフ・レム『完全な真空』(国書刊行会, 1989年)
- ミラン・クンデラ『微笑を誘う愛の物語』(集英社, 1992年)
- アレクサンドル・グリーン『輝く世界』(沖積舎, 1993年)
- タチヤーナ・トルスタヤ『金色の玄関に』(白水社, 1995年)
- レシェク・コワコフスキ『ライロニア国物語――大人も子どもも楽しめる13のおとぎ話』(国書刊行会, 1995年)
- ヨシフ・ブロツキイ『私人――ノーベル賞受賞講演』(群像社, 1996年)
- セルゲイ・ドヴラートフ『わが家の人びと――ドヴラートフ家年代記』(成文社, 1997年)
- ヴィスワヴァ・シンボルスカ『終わりと始まり』(未知谷, 1997年)
- アレクサンドル・グリーン『消えた太陽』(国書刊行会, 1999年)
- ウラジーミル・ナボコフ『ナボコフ短篇全集(1・2)』(作品社, 2000年-2001年)
- エドワード・ラジンスキー『真説ラスプーチン(上・下)』(日本放送出版協会, 2004年)
- スタニスワフ・レム『ソラリス』(国書刊行会, 2004年)