沖縄音楽
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沖縄音楽は邦楽の一種で、沖縄地方で確立された音楽ジャンルの一形態。
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[編集] 区分
沖縄音楽とは「沖縄地方で確立された音楽の総称」であり、その中にはいくつかのジャンルが存在する。特に、沖縄は独立した王国であったこと、第二次世界大戦後も本土とは隔離された状況にあったため、王宮の伝統音楽から古典音楽、芝居にかかわるものからお笑いに関するもの、大衆の民謡、お座敷歌謡、流行歌、童謡まで様々なジャンルがある。また、民謡にも新作があって日々新たに作られる状況が現在も続いているのもまた特徴である。たとえば「ハイサイおじさん」は今では新作の民謡と認知されている。
祭りの代表的な物に「エイサー」が知られているが、他にも「子守唄」や宴会の最後を締める「カチャーシー」などがある。狭義の島唄もここに含まれる。
[編集] 音階
沖縄音楽を沖縄音楽たらしめる最大の特徴は、いわゆる沖縄音階にあると言ってよい。鍵盤で「ドレミファソラシド」と弾いたときの「レ」と「ラ」を抜く(つまり「ドミファソシド」と弾く)のが西洋音階との最大の違い。この音階は沖縄独特のものとして受け取られがちだが、実はインドネシアなど東南アジア地方にも一部存在するものである。
[編集] 楽器
三線(さんしんと読む)が代表的なものとして知られる。本土の三味線の原型とされているが、違うのは外装にニシキヘビの革を使うこと。ボディの側面につけられる独特の模様も特徴として挙げられる。弦は3本しかなく、微妙な力加減が必要で、人によってはギターよりも難しい。音色は三味線に近いが、やや柔らかい。他にも大小の太鼓や、楽曲によっては胡弓などを用いることもある。
エイサーでは、太鼓を持って踊るが、この太鼓をパーランクーという。
[編集] 歌詞
古典作品はほぼ全てが「ウチナーグチ(沖縄方言)」で歌われる。最近の作品でもウチナーグチを使うのが一般的ではある。ただし、沖縄出身のJ-POPアーティストによる楽曲はこの限りでなく、トラックは沖縄音階を踏襲しつつも、歌詞は「大和節(本土の言葉、標準語とほぼ同義)」を使う曲も増えている。
[編集] 代表的なアーティストと楽曲
近年は安室奈美恵やDA PUMPのように、沖縄出身であっても他ジャンルを専門とするアーティストもいる。ここでは沖縄出身であり、且つ沖縄音楽を取り入れているアーティストを以下に挙げる。