沖縄県道70号国頭東線
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沖縄県道70号国頭東線(おきなわけんどう70ごうくにがみひがしせん・主要地方道国頭東線)は沖縄県国頭郡国頭村奥から東村平良にかけての沖縄本島北部東海岸を縦断する主要地方道。旧名称は名護国頭線。
目次 |
[編集] 概要
[編集] 起終点・総延長
[編集] 通過自治体
- 国頭郡国頭村-東村
[編集] 交差する路線
- 国道58号(沖縄県内起点、国頭村奥・奥橋でそのまま接続されている)
- 沖縄県道2号線(国頭村安田-東海岸方面、国頭村安波-国道58号方面)
- 国道331号(東村平良)
[編集] 重複路線
- 沖縄県道2号線(国頭村安田~安波)
[編集] 主要施設
- 東村役場(東村平良)
[編集] 路線バス
[編集] 歴史
- 1953年 糸満町(現糸満市糸満)糸満漁港~国頭村奥の区間が13号線で、うち与那原町与那原~金武村(現金武町)屋嘉と宜野座村潟原~久志村(現名護市辺野古が軍道、あとの区間が琉球政府道として指定された。当時は東村までしか通行できなかった。
- 1972年5月 本土復帰前の琉球政府道13号線のうち、名護市二見~国頭村奥の約80kmを“主要地方道名護国頭線”に指定されたが、東村~国頭村の区間は特に未舗装だった。県道70号は後につけられた。
- 1980年代初めにようやく全線が舗装され、沖縄本島一周道路が完成し、以後沖縄のドライブ(ツーリング)コースとなった。
- 1993年4月に、名護市二見~東村平良の約30kmの区間が国道331号に昇格したため、残りの区間を「県道70号」のまま路線名を人口の多い国頭村を先にして、現在の路線名となった。
[編集] 特徴
- 「名護国頭線」時代は沖縄県内の県道では最長の路線で、県内を通る国道を含めても当時国道58号、国道329号に次ぐ3番目に長かった。現在は西表島の沖縄県道215号白浜南風見線についで2番目だが、沖縄本島内の県道では最長で、国道を含めても6番目に長い(沖縄本島内では4番目)。
- 沿線は沖縄本島北部でもっとも山林など自然の多い"山原(やんばる)"という地帯を通るため、人口の少ない地域がほとんどで、信号は終点に近い東村平良の東村役場付近の1ヶ所しかない。
- 沖縄本島を一周するドライブ&ツーリングコースで、車やバイクが走りやすい道路であるものの交通事故も時々起きており、中でも沿線に生息する特別天然記念物ヤンバルクイナが死亡する事故が目立つ(特に繁殖期に多い)。このため従来全線最高速度が40km/hだったのを沿線住民の交通安全とヤンバルクイナの保護から国頭村安波の一部区間を2006年から30km/hに引き下げた(動物保護による速度制限の引き下げはあまり例がないという)。また、「動物注意・ヤンバルクイナ」と描かれたイラスト入りの標識が設置されている。