汐風幸
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汐風幸(しおかぜ・こう 1970年5月24日-)東京都出身の女優で元宝塚歌劇団男役スター。身長公称167センチ、血液型O型。
父親は歌舞伎俳優の片岡仁左衛門。家族は他に母、兄(片岡孝太郎)、妹(片岡京子、女優)。なお、歌舞伎俳優中村橋之助 (三代目)は青山学院中等部の先輩。
[編集] 来歴
幼少より父の影響で歌舞伎のみならず数々のジャンルの芸能に触れて育つ。1986年青山学院中等部卒業時宝塚音楽学校受験・合格。1988年宝塚音楽学校を卒業後宝塚歌劇団に入団。宝塚時代の愛称はさちこ・コウ(ちゃん)。父譲りの演技力と、日本物の技量・表現力ある男役スターとして活躍。
日本的な女らしい童顔で当時の男役としては上背が低いほうであり、お世辞にも男役(とくにとびきりの二枚目)を務めるには容姿に恵まれているとは言い難かったが,”毛並みのよさ”からか、高貴な人物を演じて気品がありかつ違和感がなかった。また飄々とした姿から三枚目的役どころ(『ミー・アンド・マイガール』のパーチェスター、『銀ちゃんの恋』のヤスなど)を演じて出色。また小柄で童顔だったので子役(『ベルばら』の王太子、『たけくらべ』の正太郎など)、女役(『風共』のスカーレット<新人公演でバトラー編の"I"・全国ツアーでは同編の"II(分身)">、『PUCK』のヘレンなど)も違和感なくかつ上手く表現しえた、スター級男役としてはある意味宝塚史上稀にみる役幅が広がったジェンヌでもあった。
当初は花組に配属されたが月組に組替えのち2000年、専科に配属され、各組に特別出演を重ねる。
代表作品に『ベルサイユのばら』『ミー・アンド・マイガール』『心中・恋の大和路(父の当たり役を熱演した)』など。2001年には梅田コマ劇場の『桜祭り狸御殿』、2002年にはル・テアトル銀座で上演された『私生活』にそれぞれゲスト出演したことも。
2003年8月に「花の宝塚風土記(歌舞伎の誕生・変遷を扱った場面および日舞のソロ場面あり)」「シニョール・ドン・ファン」にて退団。
その後も舞台女優として『モンテ・クリスト伯』等に出演するなど活躍を続けており、2005年には自身初のテレビドラマとなる『ルームシェアの女』(NHK夜の連続ドラマ)に女性医師・沢井伸子の役で出演している。
またCM関係では、宝塚在籍中に東京銀行(現・三菱UFJフィナンシャルグループ)のCMで父・仁左衛門(当時は片岡孝夫の名だった)と親子で出演した他、2004年には日本ビクターのDVDレコーダのポスターモデルを務めている。
[編集] エピソード
- 宝塚歌劇団入団を志望したのは父と親しかった麻実れい・寿ひずる(寿の実父が片岡仁左衛門 (13代目)ほか関西歌舞伎界のタニマチ的存在であった)らとの交流からだったと在団中インタビューで語っている。
- 汐風は子供時代からモダンバレエのレッスンを受けていたが、音楽学校の試験科目であるバレエはクラシックバレエであることを知り、あわててレッスン先をクラシックバレエの教室に変更した。
- 意外だが音楽学校入学まで日舞を習ったことはなかった。