水月 (ゲーム)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』

水月
プラットフォーム	Windows 98/Me/2000/XP ドリームキャストプレイステーション2
発売元	F&C FC01(Win) KID(DC、PS2)
発売日	2002年4月26日(Win) 2004年10月28日(DC、PS2)
ジャンル	ノベルアドベンチャーゲーム
レイティング	18禁(Win) CERO18(DC、PS2)
名前変更	可
エンディング数
セーブファイル数	20×3(Win) 32+クイック16(DC) 64+クイック64(PS2)
画面サイズ	640×480 16bit(Win)
BGM再生方式	Windows Media Audio or CD-DA(Win)
キャラクターボイス	なし(Win) 主人公以外(DC、PS2)
CGモード	あり
音楽モード	あり
回想モード	あり
メッセージスキップ	あり
オートモード	なし
備考	家庭用サブタイトル:迷心

『水月（すいげつ）』は2002年 4月26日にF&C FC01から発売されたアダルトノベルアドベンチャーゲーム。

2004年10月28日にKIDより『水月～迷心～（すいげつまよいごころ）』というタイトルでドリームキャスト版およびプレイステーション2版（双方ともCEROレーティング18歳以上対象）が発売された。

[編集] 登場キャラクター

CVは『水月〜迷心〜』でのもの。

牧野那波（まきのななみ）CV：倖月美和: 主人公の夢の中にたびたび現れるクラスメート。; 盲目だが、それを忘れさせる程行動できる。実際杖や盲導犬等は伴っていない。立ち振る舞いは古風で優雅、そしてどことなく浮世離れした雰囲気を纏う。たまに人格が代わり、それは主人公の夢の中に登場する人のようなのだが……。

別ストーリーでは明るくはつらつとした性格になっている。

琴乃宮雪（ことのみやゆき） CV：森山理来: 主人公のメイドを自称する、主人公には特別な想いを寄せる同居人。; 抜けるような白い肌、赤い目、色の薄い髪を持つ、いわゆるアルビノな外見だが、その真白な姿は名前の通りの雪を、そして赤い瞳を含めて雪兎を連想させる。; 主人公の入院中、付きっきりで看病していたことなどにも見える通り、主人公のことを心の底から（恋愛感情で）愛しているが、メイドとして控えている。主人公のお世話が出来ることが彼女の全てであり、実はさびしがりやで、甘え上手で甘えさせ上手、極めて稀に抜ける所も含めて完璧なメイドさん。
宮代花梨（みやしろかりん）CV：友永朱音: 主人公の幼なじみ。宮代神社の巫女でもある。主人公とはあまり性別を意識しない親友風。; 活発で行動的。しかし胸は結構大きい。髪にクセがありデフォルトで犬耳風。; 弓道部に所属し、女子のエースで練習では完璧なのだが……。
新城和泉（しんじょういずみ）CV：草柳順子: 主人公、花梨の共通の親友でクラスメート。メガネでドジっ娘。この地方を開発しようと計画する新城家の一人娘。; 性格は穏やかで温和。物腰も柔らかく、いつもにこにこしている。授業中は寝ていることが多い。花梨のような胸がないのが若干コンプレックス。
大和庄一（やまと　しょういち）CV：泰勇気: 主人公の親友兼幼馴染であり、大和神社の息子。弓道部所属。; 主人公などをからかうのも多いが、実のところしっかり周囲を見ており、締めるべきところは締める。
香坂アリス（こうさかありす）CV：後藤邑子: 主人公の近所の教会に住む双子の姉妹の姉。妹を守るために背伸びしているところがあり、主人公にはきつく当たる。マリアをたしなめたり割り入ること多々だが、マリアのお願いには結局屈してしまう。
香坂マリア（こうさかまりあ） CV：あおきさやか: 主人公の近所の教会に住む双子の姉妹の妹。姉とは逆に純真で素直、子供っぽい性格で甘えん坊。このマリアの警戒心が全く無いところが、アリスが逆にきつくあたる所を生み出している。
大和鈴蘭（やまとすずらん）CV：ひと美: 主人公の親友である大和庄一の妹。元気で明るく活発な女の子。; 主人公には非常になついており、放って置くと勝手に登ってくる。; ふたば☆ちゃんねるの「わはー」は、このキャラをコピー・デフォルメしたものであるが、ふたば☆ちゃんねる上ではおおむね、むすーという姉が存在したり、兄が痔悪化であるとするなど別のキャラクターと認識されているようである。

[編集] スタッフ

シナリオ:トノイケダイスケ
キャラクターデザイン:☆画野朗
音楽:おおくまけんいち
- 家庭用OP:CRESCENT MOON
  
  作詞:Duca
  
  作曲:安瀬聖
  
  歌:riya
- 家庭用ED:My Story
  
  作詞:橋本みゆき
  
  作曲:景家淳
  
  歌:橋本みゆき

[編集] 雑学

本作品には、民俗学やその周辺で扱われる用語や概念が多数登場する。柳田國男が編纂した遠野物語（岩手県遠野地方に伝わる民間伝承を、脚色の上纏めたもの。河童や座敷童で有名）に登場するマヨイガ（山中などに突如現れる、無人の豪家。旅人がそこから物品を持ち出すことで幸福を招くが、再び訪れようとしてもそれが叶えられることは無い）や、折口信夫のマレビト（客人。外界より訪れ、事態を終結させる。物語の主人公ないしキーパーソンであることが多い）、また山窩とも呼ばれる山の民、日本の建国神話にまつわる黄泉の国や天の岩戸などが、言葉のみを拝借し、またはアレンジのモチーフとして多用されている。