梶原しげるの本気でDONDON
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
梶原しげるの本気でDON DON(かじわらしげるのほんきでどんどん)は、文化放送で1988年4月11日~2000年3月30日まで放送されていた平日昼のワイド番組。放送時間は月曜日から金曜日の11:00~13:00。文化放送の報道部が製作していた。 メインパーソナリティは梶原しげる(元文化放送アナウンサー)アシスタントは伊藤佳子(文化放送アナウンサー、但し伊藤の産休中は鈴木純子)
目次 |
[編集] 番組概要
スタッフがその日の朝に決めた、ニュース性の強いテーマについて、2時間かけて広く深く多角的に掘り下げていく番組。身近なニュースから世間を揺るがす大事件までニュースの疑問に体当たりする番組構成だった。また、当日発生した事件や事故をテーマに取り上げることもあり、速報性という面でも非常に強かった。
また、構成と梶原の巧みなトークとによる独特のスピード感を持った聴きやすさ、探検隊と呼ばれるレポーターがスタジオのトーク中でもサイレンの音とともに飛び込んでくるスタイルや梶原自身による生電話インタビューの多用等、種々の工夫がちりばめられていた。日本の報道史上特筆すべき番組といえよう。ただし第一木曜日は、弁護士の遠藤誠氏(故人)による生の人生相談に充てられていた。
それまで、月曜日~金曜日の午前11時台は「陳平のトクする11時(1981年)」「小倉智昭のトコトン気になる11時(1982年~1988年3月)」 と報道部主体の生ワイドが編成されていたが、その形式を発展させた生ワイドだった。
オープニングでニューズィング・パーソン(コメンテーター)を紹介し、しばらくフリートークした後、ニュースの向こうに何かが見える!我らニュース探検隊というキャッチフレーズを言いつつ、CMを挟んでテーマ発表。同時に番組がテーマにちなんだいろいろな疑問を「疑問その1」から3つほど列挙する。一部コーナーを挟みながら、テーマに関するトークを始める。
12時台はじめにストレートニュースを内包しており(「主なタイムテーブル」参照)、この部分のみNRN加盟局の一部にネットしていた。ネット時間は局によっても異なる。今のところ高知放送と宮崎放送がネットしていた時期があることが判明している。
なお、開始時期は不明だが、放送開始時間前の10時40分ごろに当番組の前に放送しているえのきどいちろう意気揚々に探検隊がスタジオに飛び込んでくるのと同じスタイルでサイレンの音とともに梶原が出演し、今日のテーマについて話をして、FAX募集の告知を行っていた。
オウム真理教の真相特集を定期的に行なっていたため、教祖の麻原彰晃逮捕後、当時番組に関わっていたスタッフや記者らが度々法廷に呼ばれて参考人証言したこともあった。
なお、番組10周年を記念して、後述の番組本を発刊する際、パーソナリティの梶原の後輩、吉田照美、小俣雅子がパーソナリティを務める吉田照美のやる気MANMANにゲスト出演(途中から伊藤もトークに参加)し、その中で梶原は「最近、TBSのアクセス(BATTLE TALK RADIO アクセス)っていう夜の番組で本気でDONDONと似たような企画やってるね。」と発言し、アクセスをライバル視するまではいかないものの、気にしていたことを明かしていた。ちなみに前述のように当番組はこの2年後に番組終了したが、アクセスはメンバーは交代したものの、2006年10月現在続行中である。
梶原が全日制の大学院で心理学を学ぶことになったため番組は終了した。後枠は編成を刷新して陳平・寺ちゃんのハッピートゥモローとなり、さらに寺ちゃんの飛び出せハッピータウンとなって寺島アナの相手が野末から藤木姫こと藤木千穂に変更となり、放送時間も10:00~13:00の3時間となった。一方、番組終了後梶原しげるは朝ワイドチャレンジ!梶原放送局に移ったがTBSラジオ・ニッポン放送の同時刻朝ワイドに苦戦して短命に終わる。
2006年11月9日のくにまるワイド ごぜんさま~にて木曜レギュラーコメンティスト重松清が急遽欠席しため「プチ」本気でDONDONを放送し、リスナーからの素朴な疑問がメール、FAXで次々と寄せられておおむね好評だった。また、番組内で当時の探検隊呼び出し音が復活した。
[編集] 特別編成
毎年9月1日の防災の日には全国38局ネットで「防災の日スペシャル」を放送していた。(この番組終了後の「防災の日スペシャル」は文化放送の平日この時間のワイドを担当しているアナウンサーがそのまま引き続き担当していたが、2004年以降は太田英明アナウンサーが毎年担当している。)
また、「防災の日スペシャル」以外にも、不定期に全国ネットの単発番組もしくはキユーピー・メロディホリデー(主に祝日、祝日は当番組が取り上げるニュースが少ないため放送されていたと見られる)の放送が短縮または休止となることが時折あり、サッカー中継で12時からとなったときはテーマをサッカー関連にしたこともあった。
[編集] 主なタイムテーブル
- 11:00オープニング→今日のコメンテーター紹介
- 11:05ニュースの疑問に体当たり(東京ワンタン本舗他)
- 11:20東急ストアママ大学DONDONリクエスト(東急ストア加盟協賛各社)
- 11:35ニュースの疑問に体当たり本気でアタック!!(PT)
- 11:45DONDON追跡隊
- 11:55交通情報
- 12:00ブレイクタイム(時報からNEWS NOWまでのつなぎといえよう)
- 12:01NEWSNOW(現在のニュースパンチ!に当たる枠)(当時は東京電力の提供コーナー)
- 12:10天気予報(月・水・金内外薬品)(火?)木(???)
- 12:13DONDON歌謡曲(アポロン音楽産業)
- 12:30キテミテDONDON
- 12:45DONDONレーダー埼玉情報(蔵づくり本舗)→千葉情報(京葉ガスが時々提供していた。)→神奈川・伊豆情報
- ※現在の首都圏パンチ!に当たるコーナー枠(交通情報と地域情報)。当時の他番組での交通情報とは異なる独特のBGMが使われていた。
- 12:52素朴な疑問大賞(結論は出さず、リスナーから寄せられた、いわれてみれば確かに疑問なことをいくつか紹介し、もっとも秀逸なものを表彰してエンディングへなだれ込む。なお大賞を紹介するときのファンファーレは東海ラジオでも使われていたことがある。)
- 12:57エンディング
[編集] 主なニューズィング・パーソン
- 月曜日
- 火曜日
- 水曜日
- 深野義和→胡桃沢耕氏→井崎修五郎(競馬評論家)
- 木曜日
- 金曜日
- 永倉万治→デーブ・スペクター→石井苗子→若林正人(タレント、ニュースステーション夜桜中継でおなじみだった人)
[編集] 関連書籍
『梶原しげるの本気でDONDON-われらニュースの探検隊-』文化放送編 メディアファクトリー発行 1998年
文化放送 {{{放送枠}}} | ||
---|---|---|
前番組 | 梶原しげるの本気でDONDON | 次番組 |
小倉智昭のトコトン気になる11時→トコトン気になる11時(1982年~1988年4月8日)(11時台)12時台は月岡逸弥のお昼はおまかせです(~1988年4月8日) | 陳平・寺ちゃんのハッピートゥモロー(2000年4月3日~2002年10月4日。月~金10:00~13:00) |