格闘漫画
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格闘漫画(かくとうまんが)は、格闘を主体にした漫画。
実際の格闘家や武道家たちなどを主人公とした場合の伝記的な要素を含む実録漫画と、作品そのものはオリジナルであるフィクション漫画とに分けられる漫画作品のことを指す。ただし、梶原一騎の作品のように、ノンフィクションに多少の創作性を加えている場合の作品も存在するし、『いでじゅう!』のように、柔道漫画ではあるものの柔道のことよりもギャグやコメディー性の方が強い作品も存在する。
敵を倒す格闘漫画は読者の興味を惹きやすいため、格闘漫画のフォーマットを借用して、現実に存在しない格闘技・格闘術を素材として、次々と敵と試合をしていく形でストーリーが展開していく武道会方式のバトル漫画の人気も高い。これも言ってみれば格闘漫画の変種である。
戦後ストーリー漫画の始祖とされる手塚治虫はこのジャンルを手がけず、手塚のライバル福井英一の柔道漫画『イガグリくん』から始まったとされる。さらに源流を辿ると、絵物語や熱血小説にまでたどり着く。『イガグリくん』は絶大な人気を誇るが、福井の急逝により未完に終わる。格闘漫画が再び興盛をきわめたのは梶原一騎の登場によってである。梶原はボクシング、柔道、空手、キックボクシング、プロレスとあらゆる格闘技ものに手を染める。とりわけ梶原の『空手バカ一代』は一大ブームを巻き起こし、主人公大山倍達の極真空手の競技人口が爆発的に増加するほどであった。
格闘漫画は話を引き伸ばす為、強敵が現れて倒すと、またさらに新たな強敵が現れると言う強さのインフレーションになりやすい。また逆にかつての大強豪が新たな敵のかませ犬にする為に、無残に敗れたり、解説役になったりとデフレにもなりやすい矛盾が多く出るジャンルである。
目次 |
[編集] 主な作品
[編集] 実録もの
実在(あるいは実在していた)の人物を主人公とした漫画
[編集] フィクション
作品自体はオリジナルの漫画
[編集] 関連項目
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