東日本医科学生総合体育大会

出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』

東日本医科学生総合体育大会（ひがしにほんいかがくせいそうごうたいいいくたいかい、東医体（とういたい））は、東日本のほとんどの医学部が参加する医学生のスポーツの祭典である。毎年行われ、2007年は第50回となる。（ただし、硬式野球の競技部大会のように総合体育大会としての大会数よりさらに古い歴史の競技部会もある。）西日本医科学生総合体育大会にならって、慶應義塾大学医学部の学生が中心となって始めたものである。

日本国内では国体、西日本医科学生総合体育大会に次ぐ参加者数を誇る。 2003年の大会では36校の医学部が参加し、23種の競技が開催された。ほとんどの競技は夏に行われるが、スキーとアイスホッケーだけは冬の開催となる。なお、かつてはラグビーも冬に行われていた。

医学部の運動部にとって東医体はもっとも重要、かつ由緒ある大会であり、ここでの活躍は学内での部の立場を左右するほどである。医学部の指導教官もかつては医学生として東医体に関与したことのあるものがほとんどであり、東医体の期間に重なっては講義や実習は設定されないことが普通である。

医学生は練習に割く時間に限りがある上、6年制なため一般大学とは幹部学年・引退学年にずれがあるなど、一般大学と試合するには困難を伴う。それに加えて、決して多いとは言えない医学生の間での交流を深める意味もあって開催されている。

一部の競技では、優勝校が西日本の優勝校と王座を争って対戦する。これが全医体である。

[編集] 主幹

東医体には名目上では東日本医科学生体育連盟という組織が存在するが、事務局などといった組織運営は行なわれていない。毎年、参加する医学部のひとつが主幹校と呼ばれる回り持ちの責任者となって主催してきた。各競技の主催は主幹校のそれぞれの運動部が担当し、主幹校に該当クラブがない競技のみ他校に移管して主催するという形である。

しかし、主幹校にとっての負担が大きすぎるという問題から1996年より4校が共同主管するという形態に改められた。