村田渚

出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』

村田渚（むらたなぎさ、男性、1971年 7月29日 - 2006年 11月11日）は、日本のお笑い芸人。血液型O型。身長168cm。三重県鈴鹿郡関町（現・亀山市）出身、三重県立上野高等学校卒業。歌手の平井堅、作家の伊藤たかみらとは高校の同級生。

[編集] 経歴

高校2年生の時に、中学校からの同級生、桶田敬太郎を誘い、コンビを結成する。二人で話し合いながら短時間でネタを作るという形で、三重のホリプロにネタ見せを行っていた。高校卒業後は、新幹線で東京まで毎月お笑いライブに通い、ホリプロお笑い班の研究生としてホリプロに入る。当初はコントと漫才をやっており、漫才をする時は「前三ツ」というコンビ名を使っていた。

1991年、「フォークダンスDE成子坂」（ツッコミ担当）としてデビュー。テレビ朝日系『GAHAHAキング』で第2代チャンピオンになり、当時若手としては珍しいほどのスピードで、全国区に名前を売る。その後、フジテレビ系のバラエティ番組『タモリのボキャブラ天国』に出演し、爆笑問題や海砂利水魚（現くりぃむしちゅー）、ネプチューンらと共に人気を博した。

1999年、「フォークダンスDE成子坂」解散後、ホリプロを離れ、2000年から元・ピテカンバブーの佐野忠宏と路上トークライブを行うなどフリーのピン芸人として活動を開始。しばらくフリーで活動した後、オフィス★怪人社に所属する。その後、ホリプロ系列会社・ホリプロコムに戻るも、2005年 3月31日付で再び契約解消となる。

同年5月、元坂道コロンブスの松丘慎吾と新コンビ「鼻エンジン」を結成し、ソニー・ミュージックアーティスツに所属。結成から程なくしてM-1グランプリ2005に出場し準決勝まで勝ち残った。翌年のM-1グランプリ2006でも3回戦まで勝ち進み、今後の活躍も期待されていた。

しかし2006年 11月12日、東京都品川区の自宅マンションで倒れているのが発見された。発見時、既に息を引き取っていた。所属事務所によると数日前より松丘など周囲に頭痛などの体調不良を訴えていたが、検死により11日未明にクモ膜下出血のため急逝していた事が判明した。まだ35歳の若さだった。

現相方の松丘や元相方の桶田をはじめとし、多くのお笑い芸人や放送作家がその死を惜しんだ。

また、2006年 12月15日(16日午前0時より)の爆笑オンエアバトル放送の際、番組の最初と最後のテロップで鼻エンジンの村田渚さんは11月11日に亡くなられましたご冥福をお祈りしますと表示された。（鼻エンジンとして最後の出演であったがご遺族との相談の結果、放送には至らなかった。）