木村奈保子
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木村奈保子(きむら なおこ)は、淀川長治、小森和子、荻昌弘、水野晴郎などと共にテレビのゴールデンタイム枠の映画番組で、最年少女性映画解説者として登場した映画評論家。「木曜洋画劇場」(テレビ東京系)での「あなたのハートに何が残りましたか?」というキャッチフレーズは有名。
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[編集] プロフィール
兵庫県神戸市生まれ、京都外国語大学英米語学科卒業後、 CBC局アナとして報道番組を中心にテレビでのキャリアをスタート。
父親の貿易商経営をサポートするため欧米諸国を駆け巡るが、映画番組を始めたことからキネマ旬報、朝日新聞などの執筆活動に目覚め、各国の映画祭を取材し、映画の道へ。
日本テレビの映画番組「シネバラエティ」を自ら制作を兼ねて出演し、映像制作会社シネショッカーズキムラを立ち上げる。これを機に、ゴールデンタイム枠「木曜洋画劇場」(テレビ東京系)映画解説者出演のアプローチを受ける。同時に、ビデオ映画の予告編製作、ファッション映像作品(日本ビクター)などを多数企画、演出、プロデュースする。
映画評論の処女作「バナナをつけた女たち」(KKベストセラーズ)が文化人類学のジャンルに収められ、欧米映画と人権運動についての研究を展開する。著書は映画に限らず、「セクシャルウェポン」(講談社)「男を叱る」(近代文芸社)など男女間の意識改革を求めるメッセージ性が強く、講演活動も全国に広まる。
2002年から、映画音楽をフィーチャーした自己のバンド HELDEN TUM (ヘルデントゥーム)結成。地道なライブ活動とともに、豪華客船や映画祭など本格コンサートを出演、プロデュース。また、代表取締役として、輸入卸ヒーローインターナショナル株式会社を継ぎ、2005年、自社ブランドで欧州産生地を使用したバッグのデザインをプロデュースする。
[編集] 著作
- 「男を読む映画―いい男は映画のなかで作られる」(リバティ書房)
- 「男を叱る-A Good Scolding For Man with Love- 」(近代文藝社)
- 「女を読む映画―愛されるばかりが人生じゃないー」(近代文藝社)
- 「木村奈保子流キョーフの愛し方」(ヤマハミュージックメディア)
- 「男性にストレスを感じた時に読む本」(KKベストセラーズ)
- 「セクシャル・ウェポン/それは愛ですか、武器ですか?」(講談社)
- 「スリリングな男たち」(大栄出版)
- 「エキサイティングな女たち」(大栄出版)
- 「ハナモクしてますか?/あなたのハートにちょっとだけシネマ」(八曜社)
- 「バナナをつけた女たち/性が変わる、愛が変わる、映画が変わる」(KKベストセラーズ)
[編集] 出版、プロデュース
- 写真集、ファッション BOOK 制作:「高橋兄弟in NEW YORK」
- 医学エッセイ、心理治療BOOK監訳・プロデュース:「恋愛セラピー」(フローラル出版)
[編集] 映像企画・演出・プロデュース作品
- テレビ番組制作
- 映画新作解説番組 「シネ・バラエティ」(日本TV、制作、出演)
- 映画メイキング特別番組
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- 「嵐を呼ぶ青春/ビーバップハイスクール」(日本TV、制作、出演)
- 「離婚する女,しない女?」(日本TV、制作、出演)
- 「走り続ける女たち」(日本TV、制作、出演)
- 「 夏休みばくはつムービーシャコ VS タコススペシャル」(日本TV、制作出演)
- なんぱーらんど/軟派も硬派もみるテレビ(テレビ東京、制作出演)ほか
- ビデオ、映画プロモーション映像制作
- 日本ビクター、映画ハイライトシーン・スペシャルディスク
- ロバート・レッドフォード主催U.S.フィルム・フェスティバル・イン東京‘89
- ハリウッドエキスプレス 新作情報(コロンビアビデオ)
- ファッション・映像マガジン制作
- メンズズタイリング・ビデオ「ビー・ダッシュ」(日本ビクター)
- メンズ・ファッション & トレンド・ビデオマガジン
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- 「 Dig men (ディグ・メン)」創刊号、2号(日本ビクター)
- ビデオ、トラベルガイド制作:「NEW YORK ガイド」(日本ビクター)