日産・ローレルスピリット
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ローレルスピリット(LAUREL SPIRIT )はかつて日産自動車が製造・販売していた乗用車である。日産モーター店系列で取り扱う高級小型車として、ローレルの雰囲気を持つ小型車として販売されていた。サニーの姉妹車であった。
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[編集] 歴史
[編集] 初代(B11型 1982年-1986年)
1982年1月 発売。前年にフルモデルチェンジしたB11型サニー4ドアセダンをベースとした姉妹車。メッキパーツを使用して高級感を出し、ボディバリエーションは4ドアセダンのみとして、当時のローレルと同様のツートーンカラーも用意されていた。
搭載するエンジンは当初E15S型(シングルキャブレター)およびE15E型(マルチポイントインジェクション(EGI))(共に1487cc)のみであったが、後にCD17型1700ccディーゼルも追加された。サニーに存在した1300ccの設定はなかった。
グレード構成はLT、LT-G、LF、XJ、XJ-E。ターボXJが追加された。
1983年1月 E15ET型ターボチャージャー付エンジン搭載車を追加。
1983年11月 マイナーチェンジでフロントグリル、テールランプ等の意匠が変更され、1700ccディーゼルも追加された。
[編集] 2代目(B12型 1986年-1990年)
1986年8月 発売。先代モデルはサニーの化粧直し程度の差別化だったが、2代目になると更にサニーとの明確な差別化が図られた。フロントマスク、リアテールは専用意匠となり、Cピラーには化粧パネルが追加されている。最上級グレードは4気筒DOHC16バルブエンジン(CA16DE型)を搭載する「グランドリミテッド ツインカム」となる。内装もワインカラーを採用するなど高級感を打ち出すが販売は伸びず、「ラングレー」や「リベルタビラ」等とともに、車種整理・統合の対象となり、1990年に製造中止となった。後継車種は「プレセア」である。
ボディバリエーションは先代同様に4ドアセダンのみ。
エンジンは全て4気筒でE15S型(SOHC、シングルキャブレター、1500cc)およびE15E型(SOHC、マルチポイントインジェクション、1500cc)、CA16DE型(DOHC16バルブ、1600cc)、CD17型(SOHC、1700cc)ディーゼルが設定されていた。
1987年9月のマイナーチェンジでE15型エンジンがGA15型(1500cc4気筒SOHC12バルブ、シングルキャブレター仕様はGA15S、マルチポイントインジェクション仕様はGA15E)に換装され、同時フルオートフルタイム4WDが設定された。