新語
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
新語(しんご)とは、現代用語の中で、主として流行語や若者言葉、業界用語が世間一般に認知されたものである。
|
|
投稿する前に以下を確認して下さい
[編集] あ行
- いなす
- 今イチ(今一、いまいち、イマイチ)
- 「今ひとつ足りない」「今ひとつ欠けてる」「今ひとつ不充分である」のような表現が縮まって形容動詞化・副詞化したもの。
[編集] か行
- 滑舌(かつぜつ)
【名詞】発音、歯切れの良し悪し。1990年代からラジオなどで用いられ、一般化もしている。呂律が回らない(俗に「ロレる」といって侮蔑を意味することも)という表現が言語障害者に対する差別に当たるのではという批判があったからだろう。ただし最新版の広辞苑や大辞泉、日本国語大辞典など俗語もかなりの種類をカバーする辞書を紐解いても載っていないし、IME でも買ったそのままの状態では変換できない、不思議な言葉である。
[編集] さ行
- せこい(セコい)
- けちなこと。あるいは、考え方が貧しいこと、姑息なこと。「せせこましい」が縮まって形容詞化したもの。後掲の「ダサい」同様、改まった表現に適切なもの、正確に言い当てたものが該当にないため、一般的に使われるようになった。
- ジェバる
【動詞、ラ行五段】
- 1.不可能だと思われることを一晩で比較的容易にやりとげること、又そのさま。
- 2.毎日徹夜級の努力をしてでも非常に困難な目的を果たすこと。
2005年よりネット上でチラホラ使われ始めた。漫画DEATHNOTEから生まれた言葉。度々新語流行語大賞の月間候補の上位にあがる。ジェバるという単語は徹夜絡みのさいによく使われる。
[編集] た行
- ダサい
【形容詞】時代遅れ、あるいは無様という意の侮蔑。自嘲して他人から見て不恰好で決まり悪いことをも言う。もと若者言葉であるが、正確な語源は不明。1980年代に現われ、1990年代には死語化するのではと思われていたが、対となる「ナウい」が廃れてからも根強く残った。「終わってる」とも。俗語的・若者言葉的な要素が強い。
- 茶髪
【名詞】頭髪を茶色(栗色、ダークブラウン)などに染めること。「金髪」に準じて「ちゃぱつ」と発音するが、本来であれば「ちゃはつ」であるべきであろう。髪の毛を染めることはそれまで白髪隠しのためであったが、1990年代に入ると若者の間で金髪や茶髪にするのがブームとなった。それは10代の間でも同様であるが、校則で禁止している学校は公立・私立を問わず依然としてあって圧倒的に多く、容姿の乱れの代名詞ということもできよう。
- 定番
- 時代の変化や流行にとらわれず、持続的に、根強い人気のある商品。ヒット商品やブームというのはあくまで一過性であり、一巡して新商品や新たなブームにかき消されてしまうのであるが、普遍性のある商品(携帯電話が代表例)は定番力を持ちうるのである。
- トラブる
【動詞、ラ行五段】問題・支障がおきる、ごたごたすることの意。サボる同様、英語の trouble (トラブル)を五段動詞化したもの。本稿で述べる「パニクる」などと由来は同じである。
[編集] な行
- なにげ(何気)に
【副詞】 1990年代ごろに現われた語。類義語に「さりげ(気)に」。「何気なく」が転じた言葉であるが、本来の意味に近い表現の他に、それまでの「案外」「意外に(と)」「割と」「結構」などに代わる褒め言葉としても使われる。というのも、これらの言葉は時として皮肉っているように聞こえることがあるだけに、若者なりに深謀遠慮し、侘び寂びの表現を見つけ出したのではないだろうか。
[編集] は行
- パニクる
【動詞・ラ行五段】慌てる、混乱するの意。英語の panic (パニック)を五段動詞化したもの。
[編集] ま行
- マジ
【形容動詞・接頭辞・副詞】本気、真剣の意。「真面目」を縮めて形容動詞化・副詞化したもの。一般的に「本気に~」や「本気で~」と、強調または真実性の表現として用いられる。実は言葉自体はかなり古くからあり、江戸時代の洒落本『にやんの事だ』にみられる。真実性・厳密性を表現する言葉で、助詞を伴って使用されることが多い。若者言葉の代名詞といえるが、中年層が俗語として用いることも珍しくなくなった。
- 名車
- 後々まで語り継がれるような優れた自動車・鉄道車両。1980年代ごろに作られた言葉。和製漢語のひとつといえよう。