悪魔城ドラキュラ 蒼月の十字架
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悪魔城ドラキュラ 蒼月の十字架 Castlevania: Dawn of Sorrow |
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ジャンル | 探索型アクションゲーム |
対応機種 | ニンテンドーDS |
開発元 | コナミ |
発売元 | コナミ |
人数 | 1人用(通信時2人) |
メディア | DSカード(512Mbitカートリッジ) |
発売日 | 日本:2005年8月25日 日本(廉価版):2006年6月29日 |
対象年齢 | CERO: 12歳以上
ESRB: Teen (T) PEGI: 12+ |
「悪魔城ドラキュラ 蒼月の十字架(あくまじょうドラキュラ そうげつのじゅうじか)(日本国外名:Castlevania: Dawn of Sorrow)」は、2005年にコナミからニンテンドーDS用ソフトとして発売された探索型アクションゲーム。悪魔城ドラキュラシリーズの中の一作で、2003年にゲームボーイアドバンス用ソフトとして発売されたシリーズ前々作「Castlevania 暁月の円舞曲」(以下「暁月」)の続編。略して「蒼月」と呼ばれている。IGAプロデュース作品としては5作目となる。
目次 |
[編集] 概要
プラットフォームをニンテンドーDSに変えたことで、大幅なグラフィック、サウンドの向上が図られた。とくにグラフィックについては、3D表示機能を生かした背景やキャラクタの拡縮回転、半透明表示を活用し、シリーズ初の探索型アクションとなった悪魔城ドラキュラX 月下の夜想曲に並ぶグラフィックを実現した。また、ニンテンドーDSの特徴である2画面表示を生かし、上画面にマップならびにステータスを切り替え表示可能で、下画面にメイン画面が常時表示される構成となっている。これまでのシリーズにあった、現在位置をボタン操作を行い確認する必要が省かれた。
ゲームシステム面では、ストーリー上の前作である「暁月」の中核を成すタクティカルソウルに改善が加えられた。敵から複数個数のソウルを入手すると威力が増加し、ボタン一つで装備、ソウルを切り替えられる機能も装備された。また、ボスの部屋に入る際、そのボスを封印するための「魔封陣」が記してあるアイテムを手に入れてないと、その部屋には入れない。ほとんどのボスはHPを0にしても死ぬことがなく、HPを0にした上で、画面に魔封陣を描いて封印しなければ死なない(「ボスラッシュ」モードでは、魔封陣が自動的に発動するので、描く必要がない)。そのボスが強ければ強い程、複雑な魔封陣を描かなければならず、魔封陣の描写に失敗すると、ボスのHPがちょっと回復し、戦闘が続行することになってしまう。さらに、画面をタッチすることで、特殊なブロックを壊したり、召喚したモンスターの攻撃の的にしたい敵を指定することができる。
月下の夜想曲以降多くの本シリーズに搭載されてきた、本編クリア後の別キャラクタモードについても大幅な強化がされており、このモードはユリウスモードと呼ばれている。 本モードはあることがきっかけでドラキュラとして復活した蒼真を、ユリウス・ベルモンド、ヨーコ・ヴェルナンデス、そしてアルカードが倒しに行くという内容。置き換えられるBGMや蒼真(=魔王ドラキュラ)討伐のメンバーなどから悪魔城伝説を意識した作りが見受けられる。ユリウスたちは三人それぞれ特徴を持っており、彼らをうまく使いこなさなければクリアは難しい。難易度が高く一本のアクションゲームとして完成しており、「本編よりも面白い」という声も少なくない。
[編集] シリーズ名再変更の理由等
「Castlevania 白夜の協奏曲」(2002年作品)から前作「Castlevania」(2003年作品)まで、シリーズ名を「悪魔城ドラキュラ」から「Castlevania」に変更していた。しかし「消費者の情報収集の邪魔をしてしまった」という理由(実際に消費者にとって邪魔になったのかどうかは不明)で、この作品でシリーズ名を「悪魔城ドラキュラ」に戻した。この他、ファミコンミニシリーズ(任天堂)の一つとして発売されたシリーズ初作「悪魔城ドラキュラ」が、シリーズ新作の多くを超える売上本数を上げたことも再変更した理由の一つとされている。
また、シリーズ名以外の変化といえば、それまで本シリーズの開発元はコナミコンピュータエンタテインメント東京(それ以前の開発元はコナミ)であったが、この作品の開発途中で同社がコナミに吸収されたため、最終的にコナミ名義の作品となった。また、前作の発売から本作の発売までの間に、コナミのロゴマークも変わっている。
[編集] キャラクタデザインの変更
「ファンの年齢層を広げたい」と、子供受けを狙って登場キャラクターをアニメ化し、その動画も導入(この動画は宣伝用としても使われた)したが、このアニメの評価は良くなかった。さらに、CEROによる対象年齢も「12歳以上」と定められてしまった(「暁月」が「全年齢対象」とされていたため、このことについては予測できなかったと思われる)。