弥彦神社
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弥彦神社(彌彦神社、いやひこじんじゃ)は、新潟県西蒲原郡弥彦村にある神社。越後国一の宮として、古くから栄えた。式内社(名神大)、旧社格は国幣中社(現、神社本庁の別表神社)。一般には「やひこじんじゃ」と呼ばれている。
創建年代不詳。『万葉集』にも歌われている古社である。
祭神は天香山命。越後国開拓の詔を受け、越後国の野積の浜(現長岡市)に上陸し、地元民に漁労や製塩、稲作、養蚕などの産業を教えたと伝えられる。このため越後国を造った神として弥彦山に祀られ、「伊夜比古神」と呼ばれて崇敬を受けた。
弥彦神社は弥彦山の麓に位置し、弥彦山全体を神域とする。社殿は1912年(明治45年)の火災により消失、1916年(大正5年)に境内に場所を移して再建されたもので、拝殿の背後に弥彦山を仰ぎ見ることができる。社殿左手の万葉道は弥彦山の登山道へと続き、山頂には御神廟と呼ばれる奥社がある。
天香山命は神武東征にも功績のあった神として、武人からも崇敬を受けた。日本有数の長い日本刀(大太刀)である志田大太刀(しだのおおたち、重要文化財)や、源義家や源義経等に所縁と伝えられる武具などの文物が社宝として宝物館に展示されている。
二年参りや初詣、秋の菊まつりの時期は特に賑わう。
1956年(昭和31年)1月1日、福餅撒きに集まった参拝者が将棋倒しとなり、124人が死亡した。(弥彦事件)
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