広島県立広島井口高等学校

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広島県立広島井口高等学校（ひろしまけんりつ　ひろしまいのくちこうとうがっこう）は広島市西区井口明神にある全日制普通科の県立高校である。

1978年に開校した広島県内でも比較的新しい高校であるが、1956年に導入された総合選抜制度下で「広島市内五校」（国泰寺高校・皆実高校・観音高校・基町高校・舟入高校）と呼ばれた公立名門校と同一グループで選抜を行ったため、同時期の他の新設校に比べて優秀な生徒を集めることができた上に、他の広島市内五校と比べて当時は公共交通（広電宮島線井口駅前）・自転車（周辺は海岸埋立地のため平地で坂が少ない）いずれでも通学アクセスが良く設備が新しいことなどから人気を集めていた。（1998年の総合選抜制度廃止後に基町高校が人気化したのは、1994年のアストラムライン開通と2000年の同校校舎全面リニューアルの影響によるところが大きい。）

また総合選抜制度時代は一部教職員組合の影響も強く、他の市内五校が「総合選抜の学校間に授業の格差があってはいけない」という理由のもとに補習授業等の進学指導に比較的消極的だったのに対し、新設校ゆえに特色の乏しい本校は進学指導に力を入れた事から一時期は「勉強の井口」と呼ばれていた。この総合選抜制度時代の実績から、広島県教育委員会の「進学指導重点校」に同制度が始まった2000年度以降毎年連続で指定されている。

[編集] 所在地

〒733-0841　広島市西区井口明神2-11-1

[編集] 沿革

1978年　全日制普通科単科校として現在地に開校。

総合選抜制度の下、国泰寺高校・観音高校・皆実高校・基町高校・舟入高校との一括募集にて入学者選抜を行う。
1991年　総合選抜制度下の「広島市内六校」を東西2学校群に分割。本校は観音高校・舟入高校とともに西部グループに属する。
1998年　総合選抜制度全廃。単独選抜に移行。

オーストラリアエリザベスカレッジと姉妹校提携。
2000年　ハワイ州立アイエアハイスクールと姉妹校提携。

[編集] 校章

橘の葉三枚に「旭日と波」を組み合わせて図案化したもの。京都御所紫宸殿の「右近の橘、左近の桜」など、桜と並ぶ日本を代表する花である橘は「文化」を象徴し、三枚の葉は本校の教育目標である「英知」「情操」「意欲」を表している。旭日と波は古くから文化の栄えた瀬戸内海のあけぼのを表し、広島湾の埋立地に新たに誕生した本校の姿を象徴している。本校の職員・生徒が一体となって、新しい土地に、新しい文化を創造する姿を表したものである。

ちなみに「広島市内六校」は本校の橘と同様に各校ともシンボルツリー（校樹）を制定しており、舟入高校以外の5校の校章は、いずれも自校のシンボルツリーの葉を図案化したものであるという共通点がある。また基町高校・舟入高校以外の県立4校の校章は、一般的な高校の校章によく見られる中央に「高」の文字を配したデザインを敢えて取っていない点も共通している。