幽霊部員
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幽霊部員(ゆうれいぶいん)とは、中学校や高等学校などの部活動において、部に所属していながら部の活動にほとんど参加していない部員のこと。運動部よりも文化部のほうに多く見られる。このような部員は授業終了後はすぐに帰る場合が多いので、実質「帰宅部」と同じといえる。
部活動への参加が義務付けられている学校の場合、希望の部が無くても何らかの部に所属しなければならない。そのため、活動への参加を強制されず、不参加でも問題視されないような部へ「籍だけ置く」場合がある。
特に、不参加によって先輩らから執拗ないじめを受ける可能性のある体育部より、同じように「活動したくないが部に入らなければならない」という動機を持った部員が多い文化部が、幽霊部員の所属先として選ばれやすい。
参加が強制されない学校においても、進学や就職における「調査書・履歴書対策」として、見かけ上「部活動に参加した」ということにするための口実として、幽霊部員のスタイルで所属する場合もある。但し入社試験や入学試験で「面接」が課せられる場合、部活動について質問されると、幽霊部員であることが露呈し、進路対策が裏目に出る場合がある。
また、学校におけるクラブでは、最低必要人員が在籍していない場合、そのクラブが廃止になってしまうことがある。そのため、廃止を免れるため、名前だけ登録してもらう行為がよく行われる。
ギャグ漫画などでは、部に所属している(本物の)幽霊を指すこともある。