幸福のスイッチ
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幸福のスイッチ | |
監督 | 安田真奈 |
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製作総指揮 | 伴野智(東北新社) 林哲次 |
製作 | 林田洋(東北新社) 松下晴彦(東京テアトル) 岡林可典(関西テレビ) |
脚本 | 安田真奈 |
出演者 | 上野樹里 本上まなみ 沢田研二 中村静香 林剛史 笠原秀幸 石坂ちなみ 新屋英子 深浦加奈子 芦屋小雁 田中要次 |
音楽 | 原夕輝 |
撮影 | 中村夏葉 |
編集 | 藤沢和貴 |
配給 | 東京テアトル |
公開 | 2006年 |
上映時間 | 105分 |
製作国 | 日本 |
言語 | 日本語 |
allcinema | |
(■テンプレート/■ノート) |
幸福のスイッチ(しあわせのすいっち)は、安田真奈原案・監督・脚本の映画。田辺市にあるフィルムコミッション・JTB西日本・松下電器産業が製作に協力している。
目次 |
[編集] 概要
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
「イナデン」は地域の人達に親しまれている、『お客第一・儲けは二の次』がポリシーの小さな電器屋。三姉妹の真ん中・怜(上野樹里)は、母が亡くなるまでもそれから後も、家族よりお客からの修理依頼などのアフターサービスに尽くす父・誠一郎(沢田研二)の姿がどうしても我慢できず、反発して上京した駆け出しのイラストレーター。だが肝心の仕事でも上司と衝突し、とうとう会社を辞めてしまう。そんなある日、怜のもとに現在妊娠中の長女・瞳(本上まなみ)が倒れて入院したとの手紙が、三女の香(中村静香)から届く。あわてて和歌山に帰郷した怜だが、入院していたのは父の誠一郎だった。父は客の依頼で行なったアンテナの設置中に、屋根から落ちて骨折したのだった。そんな状態でも、お客と電話で話す父の姿にあきれる怜。父が退院するまでの1か月間の約束で、しぶしぶ店の手伝いをする怜だが、すっかり常連客の溜まり場となっている店の騒がしい日常や、配達・修理作業を手伝いにきている中学時代のクラスメイト・鈴木(林剛史)のお調子ぶりなどにうんざりする。さらに最悪なことに、父の過去の浮気疑惑まで再燃して、怜のイライラはピークに達する。だが、慣れない家業を地道に手伝っていく中で、あちこちに住む個性的なお客さんたちの依頼を受けたり、そこで父の仕事ぶりの評判を聞いたりするうちに、それまで意固地でかたくなだった怜の心も、少しずつほぐれていくのだった。
[編集] みどころ
本作品はいわゆる「ご当地映画」の一つとも呼べるが、田辺市を始めとした周辺地域のさまざまな場所でのロケ(天神崎など)や、徹底した地元の方言の再現が特色。特にこの映画では和歌山弁・とりわけ『田辺弁』を話せることが、キャスティングでの条件であった。そのため、主要なキャストは全員が関西圏出身者となっている。
またこの作品の作成に当たっては、監督でもある安田真奈が家電メーカーに勤務していた頃の体験を元に、退職後も実際に電器店で働いたりした経験や、綿密な取材を繰り返した成果が脚本に生かされている。
[編集] 映画
2006年10月14日、全国公開。和歌山県では10月7日から先行公開。
[編集] キャスト
[編集] スタッフ
- 監督・脚本:安田真奈
- 製作:林田洋(東北新社)/松下晴彦(東京テアトル)/岡林可典(関西テレビ)
- エグゼクティブプロデューサー:二宮清隆
- プロデューサー:伴野智/林哲次
- ラインプロデューサー:伊藤正昭
- 撮影:中村夏葉
- 照明:平良昌才
- 録音:甲斐匡
- 美術:古谷美樹
- 編集:藤沢和貴
- 音楽:原夕輝
- 主題歌:ベベチオ「幸福のスイッチ」
[編集] その他・備考
安田真奈監督の原案による、主人公・怜の高校時代を描いたノベライゼーション『幸福のスイッチ・高校編』(ピュアフル文庫、 ISBN 4-86176-338-X)がある。
[編集] 外部リンク
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