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巨鹿(きょろく)とは、河北省邢台市にある県。かつては鉅鹿と表記された。
[編集] 歴史
戦国時代には趙の領域であり、秦に入って郡治が置かれた。ただしこの時は現在の巨鹿県とは位置が違い、現在の平郷県の位置にあった。
秦末期の騒乱時にはこの地で項羽と章邯の一大決戦が行われ、この戦いで章邯が敗れた事により秦の滅亡が決定付けられた。
後漢末期にはここから張角が太平道を起こし、拠点を置いた。
近くを流れる黄河の分流が度々氾濫を起こしたために幾度と無く水没し、その度に移動した。最終的に北宋代の1108年に現在の位置へと移った。