川西池田駅
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川西池田駅(かわにしいけだえき)は、兵庫県川西市にある、西日本旅客鉄道(JR西日本)福知山線(JR宝塚線)の駅。
現在の川西市の代表駅は、近くにある阪急電鉄・能勢電鉄の川西能勢口駅。
丹波路快速・快速・普通列車がすべて停車し、JR京都線(高槻行き)と大阪行き、JR東西線で北新地、京橋まで直通で行け、片町線(学研都市線)で木津方面へも直通で行ける大変便利な駅でもある。
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[編集] 利用可能な鉄道路線
- 西日本旅客鉄道
- 阪急電鉄・能勢電鉄
[編集] 駅構造
追い越し可能な島式2面4線の橋上駅。
快速電車と普通電車の緩急接続が行われている。 なお、普通電車が快速電車を2本退避することもあり、15分停車するものもある。そのため、夏場と冬場は車内空調維持を目的とし、1・4番線で快速の発車待ち、特急の通過待ちをする列車はドアの半自動開閉(自動で開かず、乗客がボタン操作で開閉)を行う。もちろん、そういった設備のない列車(201系など)の場合は扉を開放する。
- 駅舎内に託児所「JR川西池田キッズルーム」がある。
[編集] 利用状況
2002年度の乗車人員は1日平均19,206人、乗降客数は約38,400人である。2003年度の乗車人員は19,753人で、2位の座を伊丹(21,670人)に奪われたが、福知山線内では、1位2位の宝塚、伊丹に続く3番目に多い駅を維持している。
[編集] 駅周辺
- ロータリー
- アステ川西
- 阪急百貨店
- 国道176号線
[編集] 歴史
摂津鉄道の終点として開業した。当初は現在地ではなく、猪名川を渡る呉服橋近くに駅があったため、猪名川の対岸で栄えていた「池田」を名乗った。その後、阪鶴鉄道時代に宝塚方面に延長できるよう移転している(現在の駅より西寄りの場所)。移転によって池田市内とは離れてしまったこともあり、戦後になって「川西池田」に駅名を変更している。ただし、改名当初「川西」の文字は「池田」より小さく表記されていたようである。
この当時は駅北側に能勢電鉄の川西国鉄前駅があり、能勢電鉄妙見線と連絡していた。川西国鉄前~川西能勢口間は国鉄前線と呼ばれて親しまれており、妙見線沿線に工場があった三ツ矢サイダーの出荷で賑わったという。その後貨物輸送が廃止され、末期は細々と旅客輸送を行っているだけになっていたが、1981年12月19日にこの区間が廃止され、現在は妙見線の起点である川西能勢口駅へは徒歩連絡となっている。
福知山線の電化・複線化にあたり、当駅を上下線で待避可能な駅に改造するため、現在の位置に再移転した。
- 1893年(明治26年)12月12日 摂津鉄道の池田駅として開業。
- 1897年(明治30年)2月16日 阪鶴鉄道が摂津鉄道を合併。
- 1907年(明治40年)8月1日 阪鶴鉄道が国有化。国鉄池田駅に。
- 1951年(昭和26年)8月1日 現在の川西池田駅に改称。
- 1987年(昭和62年)4月1日 国鉄分割民営化により、JR西日本の駅となる。
- 2005年(平成17年)4月25日 JR福知山線脱線事故の影響で列車の発着が無くなる(みどりの窓口のみ営業)。
- 2005年(平成17年)6月19日 福知山線復旧、脱線事故後55日ぶりに営業開始。