小公子
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小公子(しょうこうし Little Lord Fauntleroy)はイギリス生まれのアメリカ人作家、フランシス・ホジソン・バーネットによる小説。
主人公のファッション、ベルベットのスーツが流行した。 また、この作品をめぐって著作権に関する裁判が争われた。
目次 |
[編集] あらすじ
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
アメリカ生まれの快活な少年、セドリック・エロルは母と二人暮らしで、気むずかしい雑貨屋のホッブスや靴磨きのディックと仲良しだった。 しかし、ある日訪ねてきた弁護士のハヴィシャムによって、自分が伯爵家の跡取りで有ることを知る。 彼の父は貴族の三男で、母親と駆け落ち同然に結婚したのだが、彼を含めた貴族の息子が全員死亡したため、跡継ぎがセドリックしか居なくなったのだった。 彼は悩んだ末に、友人達に別れを告げイギリスへと旅立つのだった。
彼の祖父であるドリンコート伯爵は厳格な癇癪持ちで、エロル夫人をアメリカ人の平民で息子を誑かしたと嫌っており、彼女とセドリックを引き離し、セドリックを貴族、フォントルロイ卿として育てようとする。 しかし、それを知らないセドリックの無邪気さや、純粋な優しさはドリンコート伯爵の頑なな心を少しづつ動かし、変化させる。
そんなある日のこと、伯爵家の長男、ビーヴィスと結婚をしたというミナと名乗る女性が子供を連れて訪れ、その息子トムこそが正当なフォントルロイ卿であると主張する。 その少年を見て、セドリックと違いあまりに品の無い事に落胆したドリンコート伯爵はエロル夫人に会い、彼女が立派な女性であり、セドリックが立派に育ったのはこの女性の御陰であると気づくが、時、既に遅しと思われた。
だが、アメリカでディックは客に見せられた新聞の挿絵を見てとミナとトムの正体に気づく。 彼女は以前にディックの兄であるベンジャミンと結婚しており、トムはベンジャミンとの間に生まれた子だったのだった。 ディックは、同じくセドリックの心配をしていたホッブスと共にセドリックを助けるべく活動する。 イギリスまで駆けつけた友人達のおかげで真実が明らかになり、偽フォントルロイ卿は父親のベンに連れられアメリカへ、セドリックは再びフォントルロイ卿となり、更に祖父と和解した母や、友人達とともに幸せに暮らすことになった。
[編集] 関連作品
[編集] 映画
- メアリー・ピックフォード
- セドリック・エロル:フレディー・バーソロミュー、ドリンコート伯爵:C・オーブリースミス、エロル夫人:ドロレス・コステロ、ディック:ミッキー・ルーニー
[編集] テレビ
- セドリック・エロル:リッキーシュローダー、エロル夫人:コニー・ブース、ドリンコート伯爵:アレク・ギネス、ウィルキンス:パトリック・スチュアート