射撃管制装置
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
射撃管制装置(Fire Control System:FCS、射撃統制装置、火器管制装置、射撃指揮装置ともいう)は、適切に目標物を射撃するため、火器を制御するシステムである。
艦船や戦車、航空機など、移動物から発射する火器は、往々にして攻撃の目標物も車両や航空機であるなど、動いている場合が多い。このような対象に射撃をおこなうに際して、いま現在目標物がいる位置に向かって撃っても、弾丸やミサイルの到達時には既に移動しており当たらないことになる。また、自分自身が移動しているだけでもそのコントロールは困難である。
射撃管制装置は、自分自身と目標それぞれの位置・移動方向・移動速度などを測定する観測機器を備え、未来位置を予測して射撃の指示を出す。
[編集] 歴史
初期の射撃管制装置は機械式であったものの、目標や自分の位置、気象、使用する弾頭等の計算に必要なデータを人間が機械に入力していた。特に目標までの距離を人間の目で測定するのは大変難しかったため、命中精度は決して高いものではなかった。光学式測距義などもあったが、命中精度を向上させるには至らなかった。
しかし、第二次世界大戦において登場したレーダーを使用する事により性能は大きく向上する。たとえ夜間であっても、目標の位置を正確に把握出来たためである。 その後、全自動化・デジタル化によって、目標の未来位置の計算が高速かつ正確になって行った。処理速度の向上により、高速で移動する戦闘機やミサイルなどへの対処も可能となった。
現在はレーダーのほかにレーザーや赤外線なども使用し、計算がなされている。
[編集] 主な射撃管制装置
- FCS-1:海上自衛隊、戦後初の艦船用FCS
- FCS-2:海上自衛隊
- FCS-3:海上自衛隊、フェーズドアレイレーダーも含めたシステムで、ミニ・イージスとも呼ばれる
[編集] 関連項目
この「射撃管制装置」は、武器・兵器に関連した書きかけ項目です。この記事を加筆・訂正などして下さる協力者を求めています。 |
カテゴリ: 武器・兵器関連のスタブ | 兵器