宇治茶
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宇治茶(うじちゃ)は、主に京都府南部地域で生産される日本茶のひとつ。
鎌倉時代から生産され、改良により室町時代には高級茶に分類されるようになり、将軍家をはじめ室町幕府の有力武将により茶園が設けられた。
江戸時代には江戸幕府に献上され、江戸までの道中は茶壷道中と称された。
現在も玉露を中心とした高級茶の代名詞となっているが、近年の食品の表示基準の厳格化の波を受け、京都府茶業会議所が「宇治茶」の定義を当初「京都府内産茶葉が50パーセント、後の50パーセントが滋賀県・奈良県・三重県のいずれかの産地のものであること」と定めたが、全国の茶の生産量に占める「宇治茶」の割合がわずか数パーセントである中、「宇治茶」として販売できる量が少なくなるという業界内の声を受け、「前述の1府3県のいずれかの産地の茶葉を京都府内で仕上げ加工したもの」であると修正された。しかし、全国の茶業者の中心団体日本茶業中央会に所属する他の産地が○○茶という場合、「荒茶生産地(静岡茶なら静岡県産)」と定義しているなか、そうした宇治茶の定義のあり方が議論を呼んでいる。
「宇治茶音頭」と「恋の茶娘」と言う歌が存在する。
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