奈良県立五條高等学校
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奈良県立五條高等学校 | |
国公私立の別 | 公立学校 |
設置者 | 奈良県 |
設立母体 | 旧制奈良県立五條中学校 旧制奈良県立五条高等女学校 |
建学の精神 | 下記公式HP参照 |
校訓 | 質実、剛健、礼節 |
教育方針 | 下記公式HP参照 |
創立年 | 1896年(明治29年) |
共学・別学 | 男女共学 |
分校 | あり(賀名生分校) |
課程 | 全日制・定時制 |
学科 | 普通科・商業科・農業科・家庭科 |
単位制・学年制 | 学年制による教育 |
所在地・連絡先 | |
所在地 | 〒637-0092 |
奈良県五條市岡町1428 | |
電話番号 | 0747-22-4116 |
FAX番号 | 0747-22-8086 |
外部リンク | 五條高等学校(本校) |
奈良県立五條高等学校(ならけんりつごじょうこうとうがっこう)は、奈良県五條市にある公立の高等学校である。
生徒数は880人(本校のみ人数-2006年現在)で、全日制普通科、商業科及び定時制普通科(以上本校)、並びに昼間定時制農業科、家庭科(以上賀名生分校)の5学科より成る。
県下では奈良県立郡山高等学校に次ぎ二番目に古い歴史を持ち、沿革上、奈良県立畝傍高等学校とは兄弟校のごとき関係といえる。各界に多数の著名人を輩出している。
目次 |
[編集] 沿革
- 1896年 奈良県尋常中学校五條分校として開校。
- 1899年 奈良県郡山中学校五條分校と改称。同年、奈良県五條中学校と改称。
- 1901年 奈良県立五條中学校と改称。
- 1925年 校訓「五中精神」制定。
- 1936年 五條中学校、同窓会館落成。創立40周年記念式。
- 1948年 奈良県立五條中学校を奈良県立五條高等学校と改称。宇智高等学校を奈良県立五條高等学校に統合・合併。
- 1950年 賀名生分校を賀名生中学校に併設。第18回日本高等学校選手権水上競技大会女子部優勝。以後同大会12連勝。
- 1952年 第15回オリンピック、ヘルシンキ大会に、水泳で在校生2名、卒業生1名が出場。
- 1955年 賀名生分校新校舎落成。
- 1956年 創立60周年記念式。 本館落成。
- 1958年 水泳優勝記念碑除幕式。
- 1960年 日本高等学校選手権水上競技大会女子部10連勝。第17回オリンピック、ローマ大会に水泳で卒業生1名出場。
- 1961年 在校生2名がハワイ渡航日本女子水泳チームのメンバーとなる。
- 1964年 第18回オリンピック、東京大会に、水泳で在校生2名、卒業生1名が出場。
- 1966年 賀名生分校で北海道現場実習が始まる。創立70周年記念式典。記念誌「古稀」刊行。
- 1968年 第19回オリンピック、メキシコ大会に、水泳で卒業生1名が出場。
- 1972年 第20回オリンピック、ミュンヘン大会に、水泳で卒業生1名出場。
- 1976年 創立80周年記念式。
- 1980年 賀名生分校創立30周年記念式典。
- 1986年 創立90周年記念式典。 「創立九十周年記念小誌」刊行。
- 1992年 新校舎竣工移転。
- 1996年 創立100周年記念式典、および金陽会館竣工式を挙行。
- 2000年 賀名生分校創立50周年記念式典。
- 2005年 賀名生分校、新生五條市誕生により設置者を五條市に変更。
- 2006年 創立110周年記念式典挙行
[編集] 学科
[編集] 本校
[編集] 賀名生分校
[編集] 校訓
「質実・剛健・礼節」が校訓である。
ただ、創設初期の校長の言葉として「剃刀ではなく、鉈であれ」というものがあり、これが一部の卒業生の中でいわば「裏校訓」として語り継がれていると聞く。
この言葉は、木の枝を「逆境」に例えている。つまり、頭の良い人間のことを「剃刀のような人」というが、剃刀の切れ味がいくら良くとも、木の枝を切り落とそうとすればすぐに刃がボロボロになってしまう。しかし、鉈はどうであろうか。鉈は、薄い紙から、太い枝まで切れ味よく切ることができる。このように、剃刀のようにただ切れる(=頭の良い)だけの人間ではなく、鉈のように、剃刀のようによく切れ、かつ逆境に負けず、いかなる困難にも立ち向かう強靭な精神を持つ人間になることが肝要であるという意味とされる。
[編集] 恒例行事
- 生徒総会(月)
かつては「生徒自治」の名の下、体育館のシャッターを閉めて教員を一切排除し、生徒のみで総会を行っていたが、現在では教員も参加しているようである。生徒会がオープニングやエンディングなどに趣向を凝らし、一種のレクリエーションイベント的な色彩も強い。当然、議題について真剣に検討するのは言うまでもない。
- 文化祭(月)
- 耐寒金剛登山(2月)
奈良県と大阪府の県境にそびえる金剛山に登山する行事。山頂付近は雪が残るので、アイゼンを着用して登山する。まれに道に迷い大阪側に下山してしまい、南海電車とJRを乗り継いで帰宅する生徒がいる。下山後は、父母達により調理された豚汁を頂くことが恒例となっている。
[編集] 部活動
[編集] 運動部
[編集] 文化部
[編集] 出身者
[編集] スポーツ
陸上、水泳の各分野においてオリンピック選手を多数輩出している。
- ロンドンオリンピック出場
- 乾富美子(陸上100m)
- ヘルシンキオリンピック出場
- 山下貞子 、坂口文子、坂本和子(水泳)
- メルボルンオリンピック出場
- 佐藤喜子、島田節子、和田映子(水泳)
- ローマオリンピック出場
- 宮部シズヱ、佐藤喜子、和田映子(水泳)
- 東京オリンピック出場
- 東美代子、菊谷多鶴子、松田奈津子(水泳)
- メキシコオリンピック、ミュンヘンオリンピック出場
- 川西繁子(水泳)
[編集] 政界
- 榎信晴-五條市長(現職)
- 木村篤太郎-元検事総長、東京弁護士会会長、参議院議員。 司法大臣、法務大臣、法務総裁、行政管理庁長官、保安庁長官、防衛庁長官を歴任。正三位勲一等旭日大綬章受賞。
- 田野瀬良太郎-衆議院議員(現職)、自由民主党統括副幹事長。学校法人西大和学園理事長
[編集] 財界
[編集] その他
- 楳図かずお-漫画家。著作に「まことちゃん」、「漂流教室」など。
- 川村たかし-児童文学者。著作に「山へいく牛」、「新十津川物語」など。
- 鬼追明夫-弁護士。元日本弁護士連合会会長、元株式会社整理回収機構代表取締役社長
- 辻井正-医学博士。元奈良県立医科大学学長
[編集] 所在地
- 〒637-0092 奈良県五條市岡町1428
最寄り駅は、JR和歌山線五条駅。徒歩で20〜25分(五条駅より奈良交通バスあり)。