大空のサムライ
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大空のサムライ(おおぞらのさむらい)は、ゴーストライター(当時の光人社社長)執筆による、坂井三郎の自伝的な戦記。
坂井三郎は第二次世界大戦中に日本海軍の基地航空隊の戦闘機パイロットであった。九六式艦戦、零式艦戦を駆り、出撃200余回・撃墜64機を記録した。
戦争や死を美化すること無く、生に喜びを見出し自らの力で生き抜いて見せた戦闘機搭乗員の物語。
この作品のの内容や坂井の知名度から資料的価値の高い作品と誤解を受けやすいが、事実と異なる・活劇的著述等々、多々見られる為、当時の同僚であった元搭乗員からは「内容は眉唾物」と言われている。実際に岩本徹三の遺作「零戦撃墜王」の盗作と思われる記述も度々出ている。更に坂井本人が硫黄島にて日本で初めての「神風特別攻撃」を命令されたという明らかに虚偽の記述も認められる。
アメリカ、イギリス、フランス等でもベストセラーになり、全世界での売上は100万部を突破した。ヨーロッパでは最も有名な日本人作家による文学作品の一つである。
なお、この作品は、1976年(昭和51年)に、俳優の藤岡弘主演・東宝製作で1976年(昭和51年)に、海軍時代の部下の内村健一が運営していた天下一家の会によって映画化された。(丸山誠治監督作品。特技監督は川北紘一)。
[編集] 書籍情報
- 大空のサムライ かえらざる零戦隊(光人社(光人社NF文庫)、ISBN 4769820011)
- 大空のサムライ〈上〉死闘の果てに悔いなし(講談社(講談社プラスアルファ文庫)、ISBN 4062565137)
- 大空のサムライ〈下〉還らざる零戦隊(講談社(講談社プラスアルファ文庫)、ISBN 4062565145)