夢大陸アドベンチャー
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夢大陸アドベンチャー | |
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ジャンル | アクションゲーム |
対応機種 | MSX iアプリ (i) |
開発元 | MSX:コナミ i:コナミデジタルエンタテインメント |
発売元 | MSX:コナミ i:コナミデジタルエンタテインメント |
人数 | 1人 |
メディア | MSX:1Mbitロムカセット |
発売日 | MSX:1986年9月 i:2006年5月31日 |
価格 | MSX:4980円(税抜) i:月額315円(税込) |
その他 | i:「コナミネットDX」の他のコンテンツも含めた料金 PSとSSの『コナミアンティークスMSXコレクション』にも収録 |
夢大陸アドベンチャー(ゆめたいりく-、英語版タイトル:PENGUIN ADVENTURE)は、1986年にコナミから発売されたゲームソフト。『けっきょく南極大冒険』の続編という位置付けである。
後に「監督」と呼ばれるようになる小島秀夫のデビュー作でもある。
MSX版はサウンド面でもかなり凝っており、内蔵のPSG音源とは思えないほどのクオリディだった。
目次 |
[編集] ストーリー
ペンギンたちは幻の土地夢大陸で平和に暮らしていた。しかしある日、凶暴な肉食恐竜フリーザウルスの群が押し寄せ、ペンギンたちは大陸を追われてしまう。
長い年月をかけ、ペンギンたちが別の地で再興したのもつかの間、王国内に不治の病が流行し、心の支えであるペン子姫までもがその病にかかってしまった。病を治す方法はただ一つ、夢大陸にのみ育つ、どんな病をも治す力のあるゴールデンアップルと呼ばれる黄金のリンゴの実を持ち帰り、病人に食べさせるしかない。
[編集] ゲーム内容
フロントビューの擬似3Dアクション。主人公のペンギンくん(発売時には名前が付けられていない。後にペン太と名付けられる)を操作し、夢大陸に渡ってゴールデンアップルを持ち帰るのがゲームの目的。全24ステージ。
ペンギンは、敵モンスターの体当たりや弾、道中の障害物に当たると死んでしまう。また各ステージには時間制限があり、制限時間以内にゴールできないとやはり死んでしまう。ペンギンは最初3匹おり、全員が死ぬとゲームオーバー。コンティニューは、隠し操作をすることによってのみ可能となる。
ステージ12クリア時にデモがあり、旅の目的であるゴールデンアップルは無条件に入手できる。ただしハッピーエンドを見られるとは限らない(後述)。
1998年には『コナミアンティークスMSXコレクション』の収録作品の1つとしてプレイステーション (PS) 、セガサターン (SS) に移植された。また、2006年にはコナミデジタルエンタテインメントが提供する携帯電話向け有料サイト「コナミネットDX」にて、『コナミ名作シリーズ』の第3弾としてiアプリへ移植された。
[編集] 操作方法
以下はMSX版の操作方法を元に記述する。
- カーソルキーおよびジョイパッド十字キーの左右: 左右移動。
- カーソルキーおよびジョイパッド十字キーの上下: 速度調整。隠しのワープ地割れに入る。
- スペースキーまたはトリガA: ジャンプ。地割れからの脱出。水中・ボーナスステージ、および筋斗雲入手時の浮上。
- キーボードのMキーまたはトリガB: アイテムの「ガン」入手時に弾を発射。
- F1キー: ゲームのポーズ(一時停止)。ポーズ中には、得点や残機数、マップが表示される。マップには進むルートが描かれており、これまで通過した区間は色が付けられる。
- F5キー: ゲームオーバー時にコンティニュー。ただし事前に隠し操作をしていないとコンティニューはできない。
[編集] 障害物
- 地割れ
- ジャンプで飛び越えないと、ペンギンは地割れにはまってしまう。地割れにはまった場合はジャンプで脱出できる。地割れの端ではつまづくだけで済む。中盤からは炎の敵キャラクター「ファイヤー」が飛び出してくるので、迂闊に近づかない方がいい。
- 小さい地割れ
- 店(後述)への入口。
ぶつかると死んでしまう障害物。
- ロック
- 岩。海上ステージでは氷塊として出現。
- モコモコ石
- 高次ステージで出現。モコモコよりせり上がって来る。
- 流木
- 渓谷ステージ・海上ステージでのみ出現。ジャンプで飛び越えることができる。
つまづき、はじかれるだけで済む障害物。ただし速度はゼロに戻る。
- モコモコ
- モグラ塚のような地面の盛り上がり。ジャンプで飛び越えることができる。
- フジツボ
- 中から魚が飛び出してくる。魚はキャッチして集めることで、店(後述)でアイテムと物々交換ができる。ジャンプで飛び越えることができる。
- イソギンチャック
- 海中でのみ出現。
[編集] ステージ
以下のようなステージがある。基本的にペンギンは地面を走っていくが、水上のステージでは泳ぎ、水中ステージでは潜水し、前作を彷彿とさせる氷上ステージでは滑走する。
以下のステージ名は携帯電話版の公式サイトにて紹介されている名称を元に記載するが、サウンドトラック「LEGEND OF GAME MUSIC ~CONSUMER BOX~」などでは別の名称も使用されている(括弧内に記載)。
- 地上
- 森林ステージ
- 地底ステージ(洞窟ステージ)
- 岩石ステージ(平原ステージ)
- 氷上
- 海岸線ステージ(氷上ステージ)
- ツンドラステージ(雪原ステージ)
- 水上
- 渓谷ステージ
- 海上ステージ
- 水中
- 海中ステージ
- このステージのみ他ステージと操作方法が異なり、ジャンプキー連打で浮き上がることができる。
- 海中ステージ
- 宇宙(ボーナスステージ)
- 特定地点で出現する羽を取ると、昇天していきボーナスステージに突入する。一般のステージ同様前に進みながら、宙に浮かぶ魚を一定時間でどれだけ獲れるかを競う。エクステンドとなる金色の魚はここでだけ出現する。ボーナスステージでは敵は出現しないが、隕石に当たってしまうとボーナスステージが強制終了する。ボーナスステージ終了後は、昇天した地点より少し先に落下してゲームが再開する。
ゴール地点に辿り着くとステージクリアとなる。ただし12、18、24ステージは地図を持っていないとゴール地点に辿り着けない。
3ステージ毎にゴール地点で宿敵フリーザウルスが待ち、フリーザウルスとの戦闘となる。まず戦闘開始時に画面上から4本の杭が降ってくる。フリーザウルスの吐く炎を避けながら杭をそれぞれ3回ずつ打ち込む(杭の上で着地する)と、地割れがつながって穴ができ、フリーザウルスをその穴に落として倒すことができる。アイテムのガンを持っていれば、弾を16発打ち込むことでも倒すことができる。しかしこの場合でもフリーザウルスは地割れに落ちていくので、少々不条理ではある。とは言え、ガンを使ったほうが断然速く、安全に倒せるので、3ステージまでにガンを入手することが攻略への第一歩と言える。
[編集] パワーアップ
ステージの定位置で、画面端からハートが漂ってくる。ジャンプする毎に色が変わり、キャッチしたときの色で効果が変わる。
- 赤
- 1000点のボーナス得点。
- 緑
- 制限時間が50カウント増える。
- 青
- 一定時間筋斗雲を入手。ジャンプボタンで空中に浮かび上がることができる。ジャンプボタンを離せば降下するがタイムラグがある。ただし無敵になるわけではない。着地してしまうと無効。水中ステージでは出現しない。後半面では敵がプレイヤーに向けて弾を投げてくるので、上述の習性の影響で避け切れなくなり役に立たない。
- 金
- 一定時間無敵。敵や弾に対して無敵となるだけでなく、通常なら当たると死んでしまう障害物をも体当たりで爆砕して (!) 突き進むことができる。ハートはステージ中たびたび出現するため、無敵状態をいかにキープしながら進むことができるかが攻略の鍵となる。
iアプリ版ではMSX版と挙動が少し異なり、MSX版では着地したときにハートの色が変わるが、iアプリ版ではジャンプした瞬間にハートの色が切り替わってしまう。
[編集] 店
小さい地割れに落ちると、中には以下の3人の誰かが住んでいる。
ミニゲームとしてスロットマシンが設置されており、魚を増やすこともできる。挑戦できる回数は3回に制限されているが、回数制限を解除するアイテムもある。
[編集] 隠しアイテム
アイテム「腕輪」をあらかじめ入手した上で、特定のステージで隠し操作をすることで出現する。
- クロスシューズ
- 左右移動の速度が上がる。
- 教会の白衣
- ロック(岩)に当たってもつまづくだけで済む。
- カーブシューズ
- カーブでの遠心力を相殺する。
- 法王の冠
- ファイヤーとボンバーに対して無敵となる。
- 鎧
- モコモコ岩に当たってもつまづくだけで済む。
隠し操作
- 魚を5回ジャンプ中にキャッチする。
- ボーナスステージに向かって昇天中に、ジャンプボタンを10回連打する。
- カーブ中に最も内側を3秒走る。
- 地割れにはまり、左、右、と入力する。
- ポーズを掛けて、上、右、下、左、と入力する。
iアプリ版ではポーズ中にコナミコマンド「上上下下左右左右573」を入力する事で全てのアイテムを持った状態になる。
[編集] エンディング
当時としては珍しく、条件によって、ハッピーエンドとバッドエンドの2種類に分岐する。 ハッピーエンドでは病床に伏したペン子姫がゴールデンアップルを受け取り微笑むが、バッドエンドではペン子姫は既に亡くなっており、ペンギンは遺影に向かって号泣する。
その条件とは、ゲーム中に掛けたポーズの回数である。隠し操作でコンティニューを可能にした場合、コンティニューの際にポーズ回数はクリアされる。ポーズ回数が4n+1回(nは0以上の整数)であればハッピーエンドとなり、それ以外はバッドエンドになってしまう。
のちにPSやSSで他のコナミMSXゲームとともに復刻された際、ハッピーエンドとなるポーズ回数は4n回に変更された。しかしiアプリ版ではMSXと同じ条件となっている。
[編集] 2スロット対応
グラディウス2を遊ぶ際に、本ソフトをMSX本体のスロット2に差しておくと、グラディウス2の自機やオプションがペンギンに、パワーアップカプセルが魚にと、それぞれグラフィックが差し替わるギミックがあった。
[編集] デジタル漫画版
2006年9月15日より、コナミデジタルエンタテインメントが運営する携帯電話用有料サイト「コナミネットDX」内のデジタル雑誌「週刊コナミ」内にて、このゲームを漫画化したデジタルコミック『夢大陸アドベンチャー -ペン太の大冒険 コロコロココロのペン子姫-』が連載されている。保光敏将作。また、同漫画のバックナンバーも同じく携帯電話用サイト「デジタルコミックス」で配信されている。