変なおじさん

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変なおじさん（へんなおじさん）は、かつてフジテレビで放送されていたバラエティ番組『志村けんのだいじょうぶだぁ』で志村けんが演じていたバカ殿と並ぶ代表的なギャグキャラクター。

[編集] 特徴・逸話

番組開始の第1回目からの登場。顔はシミが数箇所あり、髭は青々としており頭の上部分が禿げ上がっている。初期は普通の衣類を着ていたが、その後はこのキャラのイラストが描かれた肌色のももひき、夏場になると薄手の桃色の綿の服に衣装換えされた。

若い女性が集まる場所に、志村が扮する変なおじさん（いわゆる変質者にほど近い）が変装などして忍び込み、女性にちょっかいを出すのだが、要領が悪いのでバレてしまう。駆けつけた田代まさし扮する第三者の人間（主にマンションの隣人や警察官が中心）に女性が「このおじさん変なんです～」と訴え、田代が「なんだ君は!」（時代劇コントの時に「なんだその方は」や「なんだてめぇっちは」という場合もあった）と問い詰めると、居直ったおじさんは「なんだチミはってか!そうです、私が変なおじさんです」と名乗り（この時、志村と田代がじゃれあったり、志村が田代の腕をつねったりする場合もある）、「♪変なお～じさん　だか～ら変なお～じさん」と踊りだす。最後は「だっふんだ!!」の顔オチでガラスが割れるSE（効果音）とともに全員がズッコケる、というコント。

変なおじさんの踊りのメロディーは、喜納昌吉とチャンプルーズの「ハイサイおじさん」を志村流にアレンジしたもの。また、「だっふんだ」は、落語家の桂枝雀の高座で、くしゃみをする様が「だっふんだ」と聞こえたのが面白かったので、志村が拝借したらしい。ときには、研ナオコが変なおばさんとして共演する。「なんだ君は!」と変なおじさんを問い詰めていた田代の方が、後年「本当の変なおじさん」になってしまったことは、ある意味皮肉である。

また、アニメ『ひみつのアッコちゃん』（第2作）でも「変なおじさん」という同名のキャラがいたが、こちらと本項で記載されてるのとは大きく異なり志村版からヒントを得たのかどうかまでは不明。

番組終了からしばらくし、志村の深夜番組『変なおじさんTV』（現・『志村けんのだいじょうぶだぁII』）で優香が変なおじさんの娘として登場し番組の構成であった変なおじさんとその娘が商売してるおでんの屋台でゲストを招いてトークを行っていた。なお、娘の服装は志村版を黄色くしたものであった。

なお、「変なおじさん」は志村の自伝のタイトルとしても使われている。そこでは志村は「変なおじさんは自分の分身であり、願望である」と語っている。また、バカ殿・ひとみ婆さんと並んで、変なおじさんを好きなコントキャラクターとして挙げている。