埼玉都民
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埼玉都民(さいたまとみん)とは埼玉県から東京都区部に通勤する者、或いは東京都区部を志向する埼玉県民を諷刺する語。
[編集] 範囲
「埼玉都民」と呼ばれる者の居住地の範囲には、埼玉県に住んでいて東京都区へ通勤している者ならばどの範囲にも含まれる。この流れが一番顕著なのが主に県の南部にあたる地域(さいたま市、川口市、所沢市、新座市、和光市、草加市など)が当てはまる。これらの都市すべてはベッドタウンであるため、近年の都市形成のもっともポピュラーな流れである。他の「~都民」同様、居住している地域の政治に対する意識は低い傾向にある。
[編集] 背景
もともと現在の埼玉県は東京都や神奈川県の一部と共に令制国・武蔵国を形成していたために最初から現在の東京との結びつきが強く、埼玉県となった後も自立性が弱い地域である。例えば、江戸時代に現在の埼玉県で最大の都市であった川越の別名は「小江戸」であった。
このため埼玉県は東京都に隣接し、通勤に適する位置にある。さらに、埼玉県内の鉄道路線で、東京都区方面へ直接行く路線網(京浜東北線、宇都宮線、高崎線、埼京線、東武東上線、西武新宿線、西武池袋線、東武伊勢崎線、埼玉高速鉄道線、つくばエクスプレス線など)が非常に発達しており、県内の東西交通よりかは南北交通が非常に有利(これは江戸時代の街道なども同じ傾向である)なため、東京都区へ直結する路線ならば県内のさまざまな場所から都心へ向かう通勤客が基本である。東京都に接する市部に関しては県内で隣接する都市よりも鉄道で直結する東京都の地域との関わりが深い。
こうしたことから、一時埼玉県は東京の新宿駅前に「領事館」と称する出先機関を置いてパスポートの申請や住民票の交付などの県民向けの事務サービスを提供していたことがある(2005年3月末で廃止)。
[編集] 関連項目
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