土合駅
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土合駅(どあいえき)は、群馬県利根郡みなかみ町湯桧曽字仙ノ沢にある東日本旅客鉄道(JR東日本)上越線の駅である。
下りホームが新清水トンネル内にあり駅舎からは10分ほど階段を下りないと到達できない、通称「日本一のモグラ駅」である。
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[編集] 駅構造
- 山間部にある地上駅。無人駅となっている。
- ホームは上り・下りで異なる位置にある。
- 上りホーム(2番線、水上方面)は単式1面1線。駅舎に面する地上部にある。かつては島式だったものを駅舎側の線路をはがして1面1線にしている。
- 下りホーム(1番線、越後湯沢方面)は副本線に設けられた単式1面1線。他、通過本線1線がある。この下りホームは新清水トンネル内、地下70mのところに位置している。ホームから改札口へは338m、462段の階段を上り、143mの連絡通路、更に24段の階段を上ってようやくたどり着ける。駅舎から下りホームまでは徒歩約10分を要する。実際、駅員が配置されていた時代には、下り列車については改札が発車10分前に打切りとなっており、時刻表にもその旨が書かれていた。下りホームは暑い夏場でもひんやりしている。下りホーム上には、待合室の他、トイレが設置されている。
- 駅舎内には待合室、自動販売機、トイレなどがある。
[編集] 利用状況
2000年度の1日平均乗車人員は17人である。夏季は谷川岳などへの登山客を中心として利用客がある。
[編集] 駅周辺
谷川岳の登山口に近い。やや離れたところに谷川岳ロープウェイの土合口駅があり、天神平駅までを結んでいる。
- 赤沢山
- 高倉山
- 国道291号
[編集] 歴史
- 1931年(昭和6年)9月1日 - 上越線の水上~越後湯沢間開通と共に信号場として開設。
- 1936年(昭和11年)12月19日 - 駅に昇格。
- 1967年(昭和42年)9月28日 - 新清水トンネル開通により、湯檜曽~土樽間が複線化。同トンネル内の下りホームを運用開始。
- 1998年(平成10年)8月29日 - 集中豪雨による土砂崩れで、上り線構内が被災。復旧作業のため約1ヶ月にわたり、水上 - 土樽間で下り線を使用した単線運行を実施。