名鉄平坂支線
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平坂支線(へいさかしせん)とは、愛知県西尾市の西尾駅から港前駅までを結んでいた名古屋鉄道の鉄道路線である。
すでに西尾~岡崎新間(初代西尾線)を営業していた西尾鉄道により、1914年に開業した。第二次大戦中は沿線にある軍需工場への輸送で運行休止を免れたが、古い設備の更新がままならず、西尾駅で接続する現在の西尾線が1500Vに昇圧されるのを機に1960年に廃止された。
西尾~港前間はバス路線に転換され、三河線碧南駅や寺津、西一色方面の運行がなされていたが、利用客の減少から大幅に整理縮小された。路線跡は現在整備されて県道43号線となっており見る影もないが、港前駅は同じ位置にバス停留所が立っている。
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[編集] 路線データ
※路線廃止時点のもの
[編集] 歴史
- 1914年10月30日 西尾鉄道が西尾~平坂臨港間を開業。
- 1916年 平坂臨港駅廃止。港前駅に統合。
- 1926年12月1日 愛知電気鉄道が西尾鉄道を合併。平坂線とする。
- 1928年10月1日 軌間を762mmから1067mmに改軌。電化。
- 1929年2月7日 住崎駅開業。
- 1935年8月1日 愛知電気鉄道と名岐鉄道が合併し名古屋鉄道となる。
- 1941年2月10日 平坂駅を平坂口駅に、港前駅を平坂駅に改称。
- 1944年 羽塚駅休止。
- 1948年5月16日 平坂支線と改称。
- 1949年12月1日 平坂駅を港前駅に改称。
- 1952年10月1日 羽塚駅営業再開。
- 1960年3月27日 西尾~港前間廃止。
[編集] 駅一覧
西尾駅 - 住崎駅 - 羽塚駅 - 平坂口駅 - 港前駅 - 平坂臨港駅*
- *印の駅は路線廃止前に廃止。