北越急行HK100形電車
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HK100形電車(HK100がたでんしゃ)は北越急行の電車。
ほくほく線の開業に合わせて1997年(平成9年)3月22日に営業運転を開始した。
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[編集] 概要
この電車は、全車が新潟鉄工所あるいは同社の事業を引き継いだ新潟トランシスで製造された。開業時に9両(うちイベント対応車2両)が導入、1998年(平成10年)4月に1両、2003年(平成15年)4月19日に2両(100番台)が増備され2005年3月現在、0番台が10両、100番台2両の計12両が在籍している。
[編集] 主要諸元
最高速度140km/h(のちに160km/hに向上)での高速運転を実施する特急「はくたか」の運行を阻害しないため、地方私鉄の普通列車用の車両としては破格の高加減速性能と高速性能を持たされており、特急列車に先行して各駅に停車しつつ、待避駅まで逃げ切るダイヤが組まれる。
全長20m、制御装置はVVVFインバータ制御方式(1C2M)、モータはMT68形(95kW)、加速度は3.0km/h/s、最高速度110km/h。ワンマン運転対応。トイレは設置されていない。
[編集] 0番台
座席は一般車両はセミクロスシート、イベント対応車(HK100-8、9)は転換クロスシート。両車の運用上の区別はなく、通常は共通で運用されているが、貸切等があった場合はイベント対応車が優先的に使われる。
2002年(平成14年)8月にHK100-9がトンネル内を走行中に列車の天井に星座を浮かび上がらせるプラネタリウム列車「ほしぞら号」に改造された。「ほしぞら号」として運転する際はトンネル内で上映をする為、読書等を楽しむ人のために常時照明の明るい一般車を控え車として連結して2両で運転していた。「ほしぞら号」は好評だった為、後述の100番台「ゆめぞら号」が登場した。現在は「ほしぞら号」のマークはそのままだが映像の上映はしていない。
[編集] 100番台
2003年(平成15年)4月19日より営業運転を開始した。輸送力増強と好評だったほしぞら号を超えるより本格的な映像の演出を、という目的で製造された。2両固定編成である事から100番台と区別されている。転換クロスシート。塗装は0番台の白をベースに紺と赤帯から白をベースに赤帯3本となっている。
六日町方のHK100-101はDVD7台とプロジェクタ14台を使用した動画を、犀潟方のHK100-102はブラックライトとプロジェクタ6台を使用した動画をトンネル内で上映する。尚、連結部分にはロングシートを設置し、常時照明の明るいスペースを作り、読書等を楽しむ客にも配慮している。
「ゆめぞら号」の愛称で土曜休日、および多客期に運行されているほか、映像の上映はしないが平日やその他の時間帯も0番台と共通で運用されている。
また「ほしぞら号」では星座の上映しか出来なかったが、「ゆめぞら号」では季節に応じて「星座編」「花火編」「天空編」「海中編」と4つの映像を見ることが出来るようになった。
(上映メニュー)
- 星座編 2003年4月~2004年4月、2005年3月~7月17日(※1)、2006年1月1日~2006年3月26日、9月
- 花火編 2004年4月~9月、2005年7月23日~2005年8月7日、2006年4月、7月、10月
- 天空編 2004年9月~2005年2月(※2)、2005年10月~12月、2006年12月
- 海中編 2005年8月10日~9月25日、2006年5月(※3)、8月、11月
[編集] 関連項目
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