包丁人味平
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『包丁人味平』(ほうちょうにん あじへい)は、1973年から1977年にかけて「週刊少年ジャンプ」(集英社)に連載された漫画作品。原作:牛次郎 、漫画:ビッグ錠。
目次 |
[編集] 概要
おそらく漫画史上初の料理漫画とも言える作品。
作中の料理勝負においてはしばしば他のジャンプ連載スポーツ漫画と同様テレビ実況中継の形で解説や狂言回しがなされ、石橋エータローや高島忠夫、寿美花代が実況や解説役として登場している。
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
[編集] あらすじ
主人公は、塩見味平。父は、日本料理では名人の域に達している五条流相伝者・塩見松造。
第一話は、味平が高校受験に合格しながら、松造の反対を押し切ってコックの道、洋食の道へ。就職先が「キッチン・ブルドッグ」。その板場で、しごかれ、さらには包丁試しなど、様々な料理勝負に巻き込まれ成長してゆく。
[編集] 物語の流れ
- 東京・新宿の「キッチン・ブルドッグ」へ見習いコックとして就職
- 東京・上野の不忍池包丁塚前での「包丁試し」(元五条流・仲代圭介)
- 愛知・熱田神宮境内での「点心礼勝負」(包丁貴族・団英彦)
- 静岡・焼津の荒磯の板場(架空)での「荒磯勝負(かけ包丁)」(無法板・元五条流・鹿沢練二)
- 東京・ひばりヶ丘での「カレー戦争」(カレー将軍・鼻田香作)
- 札幌・雪まつり会場での「第1回全日本ラーメン祭り」(素人飛入り参加)
- 豪華客船のコックとして旅立ち
[編集] 主な登場人物
- 塩見味平
- 塩見松造の一人息子。一般の人が楽しめる、美味しくて安い料理を作る料理人を目指し、合格した高校へは進まず洋食屋となる。実は魚嫌い(アレルギー)であり、その為にあまり魚を扱わない洋食を選んだという裏事情があったが、この弱点は荒磯勝負に際し克服した。
- 塩見松造
- 塩見味平の父親。築地の料亭「かつらぎ」の花板を務める。五条流の使い手であり、活け作りに使用した骨だけになった魚を再び水槽で泳がせる技を得意とする(但しこの技は後に作画者のビッグ錠がインタビューで、少年読者の心を掴む為のハッタリ的な架空のものであった事を告白している)。
- 北村チーフ
- 味平が見習いコックとして就職した「キッチン・ブルドッグ」のチーフ・コック。後に味平と仲代の「包丁試し」の審判を務める。
- 仲代圭介
- 北村チーフが不在の間に助っ人としてキッチン・ブルドッグに派遣される。元五条流の使い手であり、「包丁試し」で味平と勝負する。過去に塩見松造とも「包丁試し」を行い敗れている。
- 一の瀬
- 仲代圭介が連れてきたセカンド・コック。キャベツ早切り勝負で味平と勝負する。
- 弁天の熊五郎
- 上野不忍池の包丁塚で出会った少年。以後団英彦との「点心礼勝負」、無法板の練ニとの「荒磯勝負」で味平のパートナーを務める。
- 団英彦
- 東洋ホテルの調理部長であり、包丁貴族の異名を持つ天才料理人。点心礼勝負で味平と勝負する。
- 神林道風
- 五条流宗家。点心礼勝負の判定に異議を唱え、闘六味による再勝負を提案する。
- 鹿沢練二
- 通称「無法板の練二」。五条流の門下生であったが、胸の病気で2年間の静養(入院)を余儀なくされ、その後は賭け包丁を生業とする無法板となる。「荒磯勝負」で味平と勝負する。
- 一橋久美子
- 焼津の料亭「いちはし」の娘。無法板の練二との勝負のスポンサーとなる(掛け金は1千万円)。
- 二代目磯十郎
- 料亭「いちはし」の花板。「荒磯勝負」では立会人を務める。
カレー戦争編(東京・ひばりヶ丘)
- 神山佐吉
- 横浜港に停車しているトラック内で野宿した際に知り合った労務者。味平カレー作りに参加する。
- 香川梨花
- 暴走族「ブラックシャーク」の団長であり、大徳デパートひばりヶ丘支店長の娘。味平の生き方に感化され味平カレー作りに参加する。味平に報われぬ恋を捧げる。
- 柳大吉
- 味平より前にラーメン屋台で万人の味を実践していた事から、味平にカレー戦争への協力を依頼される。客の年齢・出身地などから味の好みを判断し、味を調節して提供する「味割り」を得意とする。梨花に報われぬ恋を捧げる。味平カレー完成の功労者であるが、後にラーメン編では味平と勝負する事となる。
- マイク・赤木
- 「インド屋」チェーンの経営者。無一文から出発し、全米で成功した立志伝中の男。鼻田香作の「インドカレー」で日本征服を目論む。
- 鼻田香作
- 世界中でカレー修業を積んだ、自称「カレー将軍」。6000種類のスパイスを嗅ぎ分ける鼻を持つ。インド屋「インドカレー」、子供向けの「スパカレー」、最終兵器「ブラックカレー」を考案する。
第1回全日本ラーメン祭り編(札幌)
- 井上洋吉
- トラック運転手。東京で美味いと評判のラーメン店で味平と知り合う。全国のラーメン屋を食べ歩いたという舌を買われて味平のアシスタントとなる。
- 石田鉄竜
- ラーメン祭り優勝の本命。スープに三平汁を使用した「三平ラーメン」で勝負する。味平に敵愾心を燃やし、味平のラーメン作りを妨害する。
- 石田石竜
- 石田鉄竜の弟。
- 麺太郎兄弟
- 2人で麺打ちを行う一卵性双生児の兄弟。味平の麺打ちの方法(子供達を使った麺打ち)が大会規定に違反するとの申し立てがあり再勝負の相手となった。
- 柳大吉
- カレー戦争編に続き登場。連載当時はまだ普及していなかったと思われるザルソバ式ラーメン「タレーメン」で勝負する。おもてむき冷淡を装いつつも、蔭で味平の奮闘を支える。
- 牛次郎(原作者)
- ラーメン祭りの解説者の一人として登場。
[編集] 近年の再刊
[編集] テレビドラマ版
フジテレビの「月曜ドラマランド」でテレビドラマ化された事があり、味平親子を横山やすし・木村一八親子が好演している。
[編集] 原作との相違点
原作のはじめから包丁試しまでをドラマ化したものであるが、話の細部は原作とは大きく異なっている。
- 味平に玉ねぎのむき方のヒントを与えたのが北村チーフではなく松造になっている。
- 包丁試しの対戦相手が仲代ではなく団英彦。
- 包丁試しの題目は、団英彦が味平にハンデを与える為、味平の父・松造の得意料理の「鯛の生け作り」を指定した。
- 包丁試しの題目の都合上か、味平の魚嫌いの設定はドラマ版ではなくなっている。
[編集] スタッフ
原作:牛次郎 、ビッグ錠
[編集] キャスト
- 塩見味平:木村一八
- 塩見松造:横山やすし
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