利尻 (列車)
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利尻(りしり)とは、北海道旅客鉄道が札幌駅~稚内駅間を函館本線・宗谷本線経由で運転する夜行特急列車。2006年3月18日のダイヤ改正より、夏季のみの季節列車となった。
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[編集] 運行概況
スーパー宗谷・サロベツとともに、道央と道北を結ぶ。下り列車は利尻島、礼文島へのフェリー乗り継ぎ客が多い。競合する都市間バスの影響で利用客が年々減少し、2006年3月のダイヤ改正で夏季のみ運行の臨時列車へ格下げとなった。
[編集] 担当車掌区
- (上下)
[編集] 所要時間
夏季のみ運転。1日1往復(6月~9月)札幌駅~稚内駅間を下りは約6時間41分、上りは約7時間55分で結ぶ。
[編集] 停車駅
札幌駅 - 岩見沢駅 - 滝川駅 - 深川駅 - 旭川駅 - 和寒駅 - 士別駅 - 名寄駅 - 美深駅 - 音威子府駅 - 天塩中川駅 - 幌延駅 - 豊富駅 - 南稚内駅 - 稚内駅
[編集] 使用車両
- 座席車
- キハ183系気動車「サロベツ」・「利尻」専用車(専用車が使用されない場合もある)
- 自由席車1両(4号車)
- 指定席車2両(1・2号車)
- ※専用車で運行の場合、指定席車である1・2号車のシートピッチは1040mmで、自由席車の4号車と比べて100mm広くなっている。
- 寝台車
- 14系客車
- B寝台車1両(3号車)
- 指定席車・B寝台車には女性専用席がある。
※増結することが多い。
[編集] 沿革
- 1958年、札幌駅~稚内駅間を函館本線・宗谷本線経由で運転する夜行準急列車に「利尻」の名称を与えて運転を開始。
- 1966年、「利尻」急行列車に昇格。
- 1968年、旭川駅~稚内駅間の昼行列車にも「利尻」の名を与え、名目上2往復となる。
- 1970年、旭川駅発着の列車を「礼文」に改称。再び1往復で運転される。
- 1982年より、14系客車に置き換え。
- 1991年より、寝台車を併結した気動車「キハ400形・キハ480形気動車」により運転開始。
- 気動車と客車の混結列車として現在まで続く運転形態を確立。
- 1996年、深川~旭川間のトンネル工事のため、下り列車のみ滝川~旭川間を根室本線及び富良野線に迂回して運転。通過する深川駅の利用者については列車代行バスにより対応。
- 2000年、座席車両をキハ183系気動車に変更し特別急行列車に昇格。
- 2006年3月、ダイヤ改正に伴い臨時列車化。
- 2006年6月、特急「はなたび利尻」として、金・土・日・祝日のみ臨時列車として運転される。なお、江別駅・美唄駅・砂川駅停車は取りやめる。(7・8月は毎日運転される)