列強
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列強(れっきょう、The Great Powers)とは、世界の国々の中でも主に軍事力によって、または政治・経済において周りの国々に強い影響力を持っていた国家の総称。またそれらの国を総体的に指す言葉である。主に明治初期から第二次世界大戦頃まで使われた歴史用語。列国とも呼ばれる。現代ではふつう列強とは訳さず、大国などといわれることが多い(帝国主義のイメージと重なるため)。
[編集] 概要
列強の共通点として植民地主義、帝国主義を奉じていたなどがあげられる。大英帝国、フランス、ドイツ帝国、オーストリア・ハンガリー帝国など。比喩的に17世紀の強国に用いられ、潜在的には18世紀頃から存在しているが、ナポレオン戦争後のウィーン体制による五大国(神聖同盟)によって強く意識されるようになった。なお列強は、複数の大国が競合しあう体制であるため、古い歴史を持つ”大国”を同意義語として本来語られるべきではない。ある時代において、大国や強国であった国々を、「列強」と擬似的に呼ぶ場合も多い。
[編集] 列強と呼ばれた国々
[編集] 関連項目
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