神聖同盟
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神聖同盟(しんせいどうめい, Holy Alliance, 1815年9月26日)は、ロシア皇帝アレクサンドル1世の提唱で結成されたヨーロッパ列強による同盟である。
1815年、ワーテルローの戦いでナポレオン1世を破ったヨーロッパ諸国は、アレクサンドル1世の提唱により、イギリス、イスラム圏のオスマン帝国、ローマ教皇国を除き、キリスト教の正義と友愛の精神に基づく君主間の精神的盟約を結んだ。当初はナポレオン戦争勝利国であるロシア帝国、オーストリア帝国、プロイセン王国ら列強が参画した。この神聖同盟にイギリスが参加し四国同盟となる。1818年にはアーヘン列国会議でフランスが参入。五大国となった。メッテルニヒはこれをウィーン体制の保持や、ラテンアメリカへの干渉に利用した。
この英・仏・露・普・墺は、ヨーロッパ列強として君臨し、ウィーン体制の保持と継続に腐心した。しかしこの同盟は、ウィーン体制の綻びと共に弱体化し、1848年革命勃発以後、体制の崩壊と共に消滅した。
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カテゴリ: 19世紀のヨーロッパ史 | 国際関係史 | 軍事同盟