分点
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分点(ぶんてん、equinox)とは、天球上で天の赤道と黄道とが交わる点、および、太陽がこの点を通過する瞬間のことである。分点は2つあり、春と秋にそれぞれ通過する。
春のものを春分点(vernal equinox)といい、これは太陽が南から北へ通過する(昇交点)。春分点を含む日を春分という。
秋のものを秋分点(autumnal equinox)といい、これは太陽が北から南へ通過する(降交点)。春分点を含む日を秋分という。
分点を含む日は、太陽は真東から昇り真西に沈む。また、昼(日の出から日没まで)と夜の長さがほぼ同じになる。これを昼夜平分時(ちゅうやへいぶんじ)という。
地球の歳差により、天球上における分点の位置は移動する。それに伴ない赤経・赤緯は年々変化するので、赤経・赤緯によって天体の位置を表す際には、それが何年の分点による赤経・赤緯であるかを示す必要がある。星図などでよく使われるのは1950年のものと2000年のもので、それぞれ1950.0分点、2000.0分点と表現する。
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