出雲大社
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出雲大社 | |
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東端垣から天前社・御向社・本殿を望む |
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所在地 | 島根県出雲市大社町杵築東195 |
位置 | -- |
主祭神 | 大国主大神 |
社格等 | 式内社(名神大)・出雲国一宮・官幣大社・勅祭社・別表神社 |
創建 | -- |
本殿の様式 | 大社造 |
例祭 | -- |
主な神事 | -- |
出雲大社(いずもおおやしろ、いずもたいしゃ)は島根県出雲市にある神社である。縁結びの神様として有名。神在月(神無月)には各地方から八百万の神々が西と東にある末社の東西十九社に集まり神議が行われるとされる(神送り・神迎え 3月28日 旧暦10月11日~17日)。正式名称は「いずもおおやしろ」であるが、一般には「いずもたいしゃ」と読まれる。
目次 |
[編集] 由緒
日本神話の国譲りを参照。境内には74畳もの大きさを誇る日の丸が掲げられている。
[編集] 祭神
大国主大神(おおくにぬしのおおかみ)
[編集] 本殿の規模
本殿については、現在は8丈(およそ24メートル)で、これも神社としては破格の大きさであるが、上古においては現在よりもはるかに高く、始めは32丈(およそ96メートル)、そのうちに16丈(48メートル)となったという伝承がある。その伝承による想定される形は大変不思議なもので、空に向かって延びた何本もの柱の上に社が建つというものであった。この想定は東大寺大仏殿(現在はおよそ52メートル、当時の伝承によれば十五丈・45メートル)や天皇の御所大極殿より巨大であったとされる。これは平安時代に作られた数え歌で歌われている(雲太、和二、京三=出雲太郎、大和次郎、京三郎)ことを元にしている(その後に続く数え歌を考慮すると、高さの順を表したものではなく、神社(神)、寺院(仏)、住宅(人)の順いたとの説もある)。 この逸話自体から全国的に尊崇を集めていたことが伺われ、江戸時代以前では大社格のやしろは杵築大社(出雲大社)のみであったので、古代の社が群を抜いて巨大であったと思われる。 2000年(平成12年)に発掘が行われ、勾玉などの他に境内から巨大な柱(1本約1.4mの柱が3本束ねたもの)が発掘され、古代の柱ではと注目を集めたが、中世の遺構で現在とほぼ同大平面であった。かつて国津神・大国主を祀るためにはそれだけ巨大なものがどうしても必要だったと言う考えもある。
[編集] 文化財
[編集] 建造物
- 国宝(神社)「出雲大社本殿(附 内殿、棟札)」:1900年(明治33年)4月7日重要文化財(当時の国宝)に指定。1952年(昭和27年)3月29日国宝に指定。
- 重要文化財(神社)「出雲大社」:2004年(平成16年)7月6日指定。
- 重要文化財「出雲大社」として、以下の社殿21棟および鳥居1基が一括指定されている。楼門、神饌所(2棟)、玉垣、摂社大神大后(おおかみおおきさき)神社本殿、摂社神魂御子(かみむすびみこ)神社本殿、摂社神魂伊能知比売(かみむすびいのちひめ)神社本殿、摂社門神社本殿(2棟)、八足門(やつあしもん)、観祭楼及び廻廊、西廻廊、瑞垣、摂社素鵞(そが)社本殿、摂社氏社本殿(2棟)、末社釜社本殿、末社十九社本殿(2棟)、宝庫、会所、銅鳥居
[編集] その他
- 国宝「秋野鹿蒔絵手箱」
- 重要文化財「赤糸威肩白鎧 兜 大袖付」
- 重要文化財「太刀 銘光忠(附 糸巻太刀拵)」
- 重要文化財「紙本墨書後醍醐天皇王道再興綸旨(元弘三年三月十四日 )」
- 重要文化財「紙本墨書後醍醐天皇宸翰宝剣代綸旨(三月十七日)」
- 重要文化財「紙本墨書宝治二年遷宮儀式注進状(建長元年六月)」
- 重要文化財「硬玉勾玉」
- 重要文化財「銅戈」
- 選択無形民俗文化財「出雲の火鑚習俗」
[編集] 年表
<>は関連事項
- 712年(和銅5年)1月28日:<「古事記」完成。>
- 720年(養老4年):<「日本書紀」完成。>
- 927年(延長5年)12月26日:<延喜式完成。>
- 967年(康保4年)7月9日:<延喜式施行。>
- 1868年(明治1年)3月:<神仏分離令>
- 1871年(明治4年)5月14日:<社格制度制定>
- 1945年(昭和20年)12月15日:<神道指令>
[編集] 出雲大社教
出雲大社教は、明治6年に出雲大社を中心として結成された宗教教団。全国に分祠・分院・教会・講社があり、出雲の教務本庁がこれらを統括している。奉斎主神は大国主大神(おおくにぬしのおおかみ)。
[編集] 祭事
- 元旦 大饌祭
- 3日 福迎祭
- 5日 説教始祭
- 旧暦元旦 福神祭
- 2月17日 祈穀祭
- 4月1日 教祖祭
- 5月14日 例祭 勅使参向
- 5月15日 例祭 二之祭
- 5月16日 例祭 三之祭
6月1日 凉殿祭
- 8月6-9日 出雲大社教大祭
- 14日神幸祭
- 5日爪剥祭
- 旧暦10月10日 神迎祭
- 11日~ 神在祭
- 11月23日 献穀祭・古伝新嘗祭
- 12月15日 謝恩祭・勧農祭
他
[編集] 交通
[編集] 周辺情報
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
俗信により注連縄に向かって賽銭を投げる人々 |
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